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Google アナリティクスのAssistant機能は「今のところは見るだけ」という判断でいいと思ってます。

【速報】Google アナリティクスが知見を導く! Assistant機能を使ってみた , 株式会社プリンシプル
Google Analyticsの本気。AIによる無料アドバイス機能『Analytics Assistant』の衝撃 – BITA デジマラボ

これらの記事は衝撃を与えてますね~。アドバイスツールを提供している会社だったりレポートや分析業務を行うアナリストの仕事がなくなってしまうという話題もちらほら。

私も「この機能ってどう?」と聞かれることがありますが「今のところは見るだけ」という判断でいいと思うと回答しています。その理由などを。

現状は英語限定

日本語しかわからない私のような人間には使えません(笑)。

問題とアクションはセットじゃないと意味がない

例えば「Aという参照元からBというランディングページに来た時のパフォーマンスが落ちている」という問題が出てきたとします。データを詳しく見てみてその通りとなったとすると、次は対策を考えないといけないんですがそこまでは教えてくれません。これって「現状報告だけで何をすればいいのかわからない分厚いレポートは不要」という話と同じですよね。

何をすればいいのかを教えてくれるようになるまでは、参考程度に見ているだけでいいと思います。

なんでそうなるの?と聞かれるはず

レポートを作成して提案した人なら経験があると思いますが、「なんでそうなるの?」「本当にそうなの?」って必ず聞かれますよね。その時にGoogle アナリティクスさんがですね・・・と話しても現状では納得してもらいづらいはずです。AIが浸透してAIが言うことが確かっぽいという認識が世の中(企業)に浸透するまでは説明しないといけなくて、結局やることは今までと変わりません。

根拠を示すデータをたくさん出すことになる→分厚いレポートはいらん→減らすとなんで?と言われる・・・の繰り返しです(笑)。

今と変わらないのでレポートのネタに困った時に見る程度で良いでしょう。

でも、進化の過程は見ておかないといけない

「今」は参考程度で良いでしょうがこの先はどうなるか分かりませんよね。膨大なデータがGoogleに集まっているわけですから、それをAIに学習させたときにはとんでもないものが出てくるかもしれません。

多少なりともGoogle アナリティクスを使っていて分析的な業務をやっているのであれば、様々なサイトでAssistant機能を使ってどのようなところを指摘してくるのかを知っておかないといけないですし、機能のアップデートをも追っかけておかないといけないです。ボケっとしていたら抜き去られていたでは恥ずかしいです。

中国の三国時代に呉で活躍した呂蒙もこう言ってます。「士別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべし」。

10年ほど前にリリースされたGoogle アナリティクスはバグも多く機能も少なくてツールとしては不完全でしたが、逆に言えば10年でここまで来てしまったわけです。その進化を体感している人であれば、何をすればいいのかわかりますよね。