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いわゆる「アクセス数」について

アクセス解析でまず言われるのが「アクセス数」だと思います。では、アクセス数とはいったい何でしょうか?自分がブラウザからアクセスした回数だと思いがちですが、実はいろんな「アクセス数」があるんです。

■HIT数(ヒット数)

webサーバーに要求されたファイル数のことです。HTMLファイルの他に、jpgなどの画像、CSS、javascriptなど全てのファイルの要求数ですので、HTMLファイルを一つしか読んでいないのHIT数は10にも20にもなります。今ではHIT数をカウントしているツールは少なくなりましたが、レンタルサーバーに付属のツールではこれだったりするので注意が必要です。30ページほどのサイトで広告も出していないのに1日に1万のアクセスがある、という場合はHIT数の可能性が高いです。

■クローラーのアクセス

クローラーとはgooglebotなどに代表されるもので検索エンジンにインデックスに追加したり、新しいページや更新されたページを検出するためのものです。来てくれないと困るものですが、クローラーのアクセスまでカウントしてしまっては困りますよね。クローラーが来ているかどうかはGoogleウェブマスターツールなどで確認ができます。無料ブログなどで公開した日に50アクセスとか出てくる場合がありますが、クローラーであることが多いです。上記のHIT数とクローラーのアクセスを含んでいるととんでもない「アクセス数」になってしまいます。

■フィードリーダーのアクセス

Googleリーダーなどのブログやポッドキャスト、ニュースサイトなどが配信するフィードを取得・講読するためツールです。巡回の間隔を10分ごとに設定している人がいたりすると、それだけで1日に144アクセスがカウントされることになります。

■セッション、訪問(ブラウザ経由のアクセス)

これが一般的な「アクセス数」です。訪問者数とかセッション数といわれます。

「訪問」とはウェブサイトの閲覧において、一連のまとまった行動を意味する。ウェブサイトの閲覧行動において、30分を超える間隔が空いたら別の利用行動、別の「訪問」と見なそうということ。

アクセス解析イニシアチブ アクセス解析の集計と用語定義 第2版より引用

と書いてあるように、30分を超えたりGoogle Analyticsではブラウザを閉じると切れてしまいます。ツールによって異なりますので、ベンダーさんにご確認を。

※11/08/12頃にGoogleアナリティクスではブラウザを閉じでもセッションは切れなくなりました。

■ユニークユーザー

同じ人が何回訪問しても一人とカウントする指標である。集計期間の「日」「週」「月」といった集計期間の長さにおいて、ユニークなサイト利用者が何人いたかということを集計するもの。

アクセス解析イニシアチブ アクセス解析の集計と用語定義 第2版より引用

と書いてあるように集計期間内で見ますので、30分を超えてアクセスしても同じ環境であれば複数カウントはしません。ユニークブラウザという場合もあります。
※ユニークユーザーに関する興味深い記事
「ひとり複数ブラウザ」時代のユニークユーザーって何だろう?

細かいところまで触れていませんがざっとこんなところです。
みなさんがお使いのアクセス解析ツールの「アクセス数」一体どれでしょうか?ここの数字が基本になってきますので、数字の出どころなどはきちんと確認しておきましょう。そうしないと判断を間違うことになります。