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「采配」と「参謀」を読んだ。

采配は前中日ドラゴンズ監督の落合博満しの著書で、参謀はその時のヘッドコーチの森繁和さんの著書です。

ジョイナス野球にちょっと不満を持つ身としては、その前の8年間がどういったものだったのか?を知っておかないといけないので読んでみました。

■こんな表紙

采配
采配

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落合博満
ダイヤモンド社
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参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」
森 繁和
講談社
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■目標を達成するためにどうしたか?という内容

3年目に優勝すること
これを達成するためにどうしたか?ということがいずれも書かれています。

詳細の部分は参考にはなりますが、落合さんと森さんがその状況下で考えて判断したことなので、そのまま真似してもあまり意味がありませんよね。そうなったのは何故か?それをやり切れたのは何故か?といった部分を考えながら読んでいくととても面白いです。

それまでの中日の体制の情けなさも分かってくるんですが(笑)

■ぶれる、とか、ぶれないじゃなくて

このお二方はぶれる、とか、ぶれないじゃなくて3年目に優勝することしか見えてなかったんだろうと思いますし、それ以外は見る必要がなかったんだと思います。ぶれる時というのは目標が曖昧になってきた時や外からの強烈な力がかかった時などが多いんですが、中を読んでいくとそういったことが一切ないです。これはスゴイ。

よく「目標を明確に」と言いますが、そんなものは明確になっていて当たり前で、それを達成するためにどうするかだけを必死に考えなさいと言われているような感じです。二つの本とも3回読みましたが読めば読むほどこのあたりが気になりました。

どうしても自分がやり慣れていること=手段に走りがちですが、そうじゃなくて真っ白な状態から考えないといけないですね。