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大学教員のための授業方法とデザインを読んだ

大学教員のための授業方法とデザイン (高等教育シリーズ)
玉川大学出版部
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授業の方法って学んだことがなくて経験と人前で話す系の本を読んで何とかこなしてきたんですが、ちゃんと勉強しようと思って読んでみました。

■内容が現場に基づいている

理論だけではなくて現場で役立つTIPSが書かれていてすぐ応用できる内容が多いです。理論も学ばないといけないんですが、それだけは物事は進みませんのでやりながら工夫していくにはこういった本が向いていると思います。シラバスの書き方では教員が主語ではなくて学生が主語の文章書くとか、開始の数分前には教室に入って危機のチェックをするなどです。

このあたりはセミナーの概要づくりであったり会場の下見など授業以外でも共通の部分なので、その手のビジネス系の本を読んでも応用が利きそうです。特定ジャンルのことを特定ジャンルの本から学ぶのではなくて、それ以外の本から学ぶことって重要だと思うので、ここの関連付けが頭の中でできたことが今回の一番の収穫でした。

話し方、質問のしかた、それに対する自分の対応などファシリテーションに関連することも書かれており、こちらは当然ながらファシリテーションの専門書と紐づけることができて、授業のためではなくて発言を促進するための方法としてとらえることもできます。

■文章も読みやすくすぐに読み終えることができます

まずはサッと読んで自分の気になっていた点を解決して授業で試してみる→その結果からもう一回読んでみる、という流れで使ってみると上手くいく感じです。一人で悶々としているよりもこういった本を読んで行動に移す方があっさり解決しますしね。


大学教員だけではなくて誰かに何かを教えている人には読んで損はない一冊だと思います。

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法を読んだ

ファシリテーターという言葉を耳にすることってよくありますよね。
こんな意味だそうです。

会議やミーティング、住民参加型のまちづくり会議やシンポジウム、ワークショップなどにおいて、議論に対して中立な立場を保ちながら話し合いに介入し、議論をスムーズに調整しながら合意形成や相互理解に向けて深い議論がなされるよう調整する役割を負った人。参加者やデザインによっては、意見交換だけでなく、視覚に訴える手法や、身体の動きや移動をつかった技法、感情を扱う介入をする場合もある。ファシリテーターが参加者の立場も兼ねる場合もある。

Wikipediaより引用


気づけば私も10年ぐらい前にこういったジャンルの本を何冊か読んで勉強したことがあるんですが、なんかこう上手くいかないというかモヤモヤ感がずっと残っていたんです。

ビジネスで使われる横文字の言葉ってなんとなくすごそうですが実はそうじゃない・・・に似た感じでしょうか。

■昔からあること、誰にでも分かること、を知った方が良いと思ってます

だから「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」を読んだんです。

相手は子供、やることはスポーツ、仕事とは全く関係ありませんがお金も付き合いも何も関係ない世界でやられていることは普遍的なことでしょうし本質的なことです。ここが理解できていないからファシリテーターの勉強をしてもしっくりこなかったんじゃないかと。

個人的にはきれいごとの並んだ事務所よりも泥臭い現場が好きだということもあるのだと思いますが。

■魔法という名前の当たり前のこと

  • 1 肯定する―「だからダメなんだよ!」抽象的な言葉で叱ってばかりいませんか?
  • 2 上達する―「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか?
  • 3 楽しませる―「サッカーを最優先しろ!」子どもに押しつけてはいませんか?
  • 4 気づかせる―「ちゃんと話を聞きなさい!」いつも世話を焼いていませんか?
  • 5 考えさせる―「右へパス!」「そこでシュートだ!」試合の間中、子どもを煽っていませんか?
  • 6 進化する―「今までこうやってきたんだから」古い概念のまま立ち止まっていませんか?
  • 7 夢を持たせる―「プロになりたいんだよな?」子どもより先に自分の望みを語っていませんか?
  • 8 余裕を持たせる―「勝ちたいという気持ちが足らなかった」敗戦を精神論で片付けていませんか?
  • 9 自立させる―「失くすと困るから」電車の切符を大人が持ってあげていませんか?
  • 10 和をつくる―能力別にチーム分けするのがよいと思い込んでいませんか?
  • 11 問いかける―「何やってんだ!」大量リードされたら怒鳴ってませんか?
目次に書かれている11の魔法です。
難しいことは書かれていないですよね。
これを実行して相手がその気になって自発的に行動してくれれば「PDCAのサイクルを回せ!」なんて言わなくてもいいですし、考える習慣がつけば「何か意見はありませんか?」と聞く必要もありません。

何もしなくても上手くいく状態になっていくということです。

そして、私はここを目指したいということです。

■これが全てではないです

本の内容もとてもシンプルなことが書かれていますが実行するのは難しいことが書かれれています。
具体的な技術というよりも考え方の部分に重きが置かれています。

ですので、現場の経験場浅い人や慣れていない環境におかれている方は並行してその分野の基礎知識を学んでいくのがいいと思いますし、プレゼンテーションやファシリテーションの技術を学んでいくのが良いと思います。

この業界にいるとカタカタ本ばかり読んじゃいますがたまにはこんな本もいかがでしょうか?


サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
小学館
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