GA4のパラメータについて イベントに紐づく追加情報のことです
GA4でよく出てくる「パラメーター」ってなんとなく聞いたことはあるけど、よくわからない…そんな方も多いと思います。
パラメーターとは、イベントにくっついてくるいわゆる“追加の情報”のことで、「どのURLがクリックされたのか」「どのファイルがダウンロードされたのか」といった細かいデータのことです。
今回はパラメータの詳細と確認方法を、小さな会社の方にもわかりやすくお伝えします。
GA4のパラメータとは

GA4では、ユーザーが何かしらの行動をすると「イベント」が記録されます。
たとえば…
- 初回訪問
- ページの閲覧
- PDFのダウンロード
- 90%スクロール
- 外部リンクのクリック など
これらの「行動=イベント」には、さらに詳しい情報が紐づいています。それが「パラメーター」です。
たとえばPDFをダウンロードした場合なら、以下のような情報が一緒に記録されます。
- ファイルの拡張子(例:.pdf)
- ファイル名
- クリックしたリンクのクラスやID
- リンク先のURLやドメイン
つまり、「どんな行動があったのか?」だけでなく、「その時に何が起きたのか?」まで把握できるのがパラメーターです。
自動収集、拡張計測に紐づくパラメータ、カスタムパラメータ

GA4には、以下の3種類のイベントとそれに紐づくパラメーターがあります。
① 自動収集イベント
GA4が自動で記録するもの(例:ファーストビジット、ページビューなど)。
この時点で以下のようなパラメーターも自動で収集されます。
- 言語(language)
- ページURL(page_location)
- 前のページ(page_referrer)
- ページタイトル(page_title)
- 画面解像度(screen_resolution)
② 拡張計測イベント
クリックやスクロールなど、GA4が拡張機能で収集するイベントです。
- スクロール → どれくらいスクロールしたか(例:90%)
- 外部リンククリック → リンクのURL、リンク先のドメイン など
- サイト内検索 → 検索語句(search_term)
- 動画再生 → タイトル、URL、再生の有無 など
③ カスタムイベント
独自に設定したイベントと、それにくっつけるカスタムパラメーターです。
イベント名やパラメーター名は英数字で設定する必要があり、日本語は使えません。
GA4では探索レポートで作成してから確認

パラメーターは、基本的に標準レポートでは確認できません。
見たい場合は「探索レポート」を使います。
たとえば「外部リンクのクリック数を確認したい」といったときは、以下のように設定します。

- イベント名で「click」をフィルター
- 表示項目に「page_location(クリックされたページのURL)」と「link_url(リンク先のURL)」を追加
こうすることで、どのページからどのリンクへ遷移があったか、という情報が見えるようになります。
今回のまとめ
- パラメーターは「イベントに紐づく追加情報」
- ある程度は自動で収集されるけど、細かく見たいときはカスタム設定が必要
- 標準レポートでは見られないので、探索レポートの活用がポイント
GA4は仕組みを知っておけば怖くありません。パラメーターもそのひとつですので、焦らず一歩ずつ覚えていきましょう!