第4回 GA4のわかりづらい用語 セッション・総ユーザー・アクティブユーザー・エンゲージメント
GA4を使っていると、よく出てくる「セッション」「ユーザー」「エンゲージメント」という言葉。見たことはあるけど、正確な意味まで理解してるかというと…ちょっと自信がない、という方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなわかりづらい用語を取り上げて説明します。
そもそも「セッション」って何?

GA4では誰かがあなたのサイトにやってきたときに、まず「セッション」が始まります。そして30分間なにも操作しなければセッションは終了します。その後にもう1回アクセスがあれば、別のセッションとしてカウントされます。
たとえばこんな動き。
- 朝10時に来てページを3つ見た → セッション1
- その後30分以上経ってからまた来た → セッション2
- さらに夜にもう一度来た → セッション3
このように30分何もしないと一区切りになるわけです。
ちょっと気をつけたいのが、別タブで開きっぱなしでも操作していなければセッションは終了と判断される点です。「画面開いてたのに切れちゃってる」こともあるので、このあたりも覚えておくと安心です。
ユーザーとアクティブユーザーの違い

ユーザー数はどうやってカウントされてるのでしょうか? GA4では3つの方法があります。
- User-ID(ログインユーザー向け)
- Google Signals(Googleアカウントを使ってデバイスをまたいでカウント)
- デバイス情報(Cookieや端末情報ベース)
と、それぞれ異なるロジックで「同じ人かどうか」を判断しています。
そのうえで「アクティブユーザー」というのは、サイトに訪れて1秒以上ページが表示された人のことです。つまり、ほんの一瞬しか見なかった人はカウントされないんですよね。レポートを見るときにも重要な違いなので注意しましょう。
エンゲージメントって?

GA4では「エンゲージメント」=サイトやアプリで“何かしらの操作”をしたことを意味します。
エンゲージメントのあったセッションの定義は以下のようになっています。設定で変更することもできますが、混乱しますので慣れないうちには変更しない方が良いでしょう。
- ページを10秒以上見た
- 2ページ以上閲覧した
- キーイベント(PDFダウンロードなど)を行った
これらの条件を満たすと、「エンゲージメントのあったセッション」としてカウントされます。
これ以外の似たような用語はこちら。
- 平均エンゲージメント時間:実際に画面を開いていた時間(他のウィンドウの裏に隠れてたらカウントされません)
- エンゲージメント率:ちゃんと見てくれたセッションの割合
なんとなくふわっとした言葉ですが、「じっくり見てくれたかどうか」を測るための指標と考えておくとわかりやすいです。
今回のまとめ
- セッション:訪問のまとまり。30分で切れる。
- ユーザー:人数。3つの方法で判定される。
- アクティブユーザー:1秒以上見た人。
- エンゲージメント:何かしら操作をした証拠。
- エンゲージメントのあったセッション:10秒以上見た or 2ページ以上見た or キーイベントが発生したセッション
GA4ではこのあたりの用語をしっかり理解しておくだけで、悩まずに使えるようになると思います。