第7回 GA4のキーイベント設定
今回はGoogle アナリティクス 4(GA4)の「キーイベント」設定についてご紹介します。
GA4を導入しても「成果ってどこで見たらいいの?」と思う方は多いですよね。そんなときに役立つのが「キーイベント」です。ユニバーサルアナリティクスでいう「目標」や「コンバージョン」にあたるもので、ビジネス上の重要なアクションを記録しておく機能です。
キーイベントとは?

Googleの公式ヘルプによると、キーイベントとは「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」のことです。実際には以下のようなアクションが該当します。
- お問い合わせ完了ページの表示
- 注文完了ページへの到達
- 資料請求やメルマガ登録
- PDFなどファイルのダウンロード
これらをキーイベントに設定しておくことで、重要な成果をGA4で見える化できるようになります。
イベントの作成手順(完了ページの表示を例に)

特定のページ(例:お問い合わせ完了ページ)の表示をキーイベントとして登録する場合で説明します。
- GA4の左下にある「歯車マーク(管理)」をクリック
- 「データの表示」→「イベント」→「イベントを作成」を選択
- 作成画面で以下のように入力
- カスタムイベント名:半角小文字とアンダースコアで(例:contact_complete)
- 条件の指定:
- パラメータ:
event_name
=page_view
- 追加パラメータ:
page_location
= 完了ページのURL(httpsから始まるURLを正確に)
- パラメータ:
これでイベントの作成は完了です。次に、これをキーイベントに登録します。
キーイベントとして登録する

- 「データの表示」→「キーイベント」へ進む
- 「新しいキーイベントを作成」をクリック
- 先ほど作成したカスタムイベント名を入力して保存
設定が完了したら、必ず自分で完了ページにアクセスして、イベントがちゃんと記録されるかどうか確認しましょう。誰もそのページを見ない限り、イベントは発生しません。
PDFなどファイルのダウンロードをキーイベントにしたい場合

こちらも考え方は同じです。
- イベント名:
file_download
- パラメータ:
link_url
= ダウンロード対象のPDFのURL
同じ手順でイベントを作成し、キーイベントとして登録してください。
よくある注意点とコツ
- イベント名は日本語ではなく、英数字+アンダースコアで
- 完了ページのURLにはhttpsから始まる正確なURLを入れる
- 設定後は必ず自分でイベントを発生させて動作確認
- キーイベントは翌日以降に反映されるので、焦らず待つ
イベントを発生させるのを忘れがちなので、必ず発生させておきましょうね。そうしないと、設定が間違っているかどうかが分からないですから。
まとめ:今回のポイント
- キーイベントは、GA4で「成果」を測るために欠かせない機能
- お問い合わせ完了や資料ダウンロードなどをしっかり設定
- イベントを作成 → キーイベント登録 → 動作確認の流れでOK
- 自分でアクセスして、ちゃんと計測されるかチェックを忘れずに!
「設定が難しそう…」と感じるかもしれませんが、一度やってみると意外とシンプルです。この設定をしておくと、あとからの分析がかなり楽になりますので必ず設定しておいて下さい。