第9回 GA4のホーム、ベンチマーク、画面の説明
Googleアナリティクス4(GA4)を活用するためには、個々のレポートを見る以前に「画面の構成」を理解しておくことが大切です。特に初めてGA4を触ると「どこから何を見るのか」「何がどんな意味を持つのか」がわかりにくいですよね。
この動画では、ホーム画面を中心に、ベンチマークの機能、基本的な画面構成や操作ポイントを、実際の画面を使いながら解説しています。
GA4ホーム画面の概要と特徴

GA4にログインすると最初に表示されるのが「ホーム画面」です。ここには主に以下の情報が並んでいます。
- レポートのスナップショットへのリンク
- アクティブユーザー数などのサマリー
- 基本的な指標のプレビュー
- Googleからの通知やお知らせ
ホーム画面そのものは「毎日細かくチェックする場所」というよりは、全体の流れや数字のざっくり確認用で、実際はレポートメニューの方を頻繁に使うことが多いです。
ホーム画面で特に見るポイント
ホーム画面で役立つポイントは、画面左上にある「黒い三角アイコン」。
ここをクリックすると、表示する指標を切り替えることができます。
おすすめは以下のような指標です。
- アクティブユーザー
- セッション数
- エンゲージメント率(特にベンチマーク機能と連動)
このように、最低限「どんな指標を出しておくか」を設定するだけでも、自社の状況を手早くつかむことができます。
左側のメニューの使い分け
GA4の画面左側には、以下のメニューがあります。
- ホーム
- レポート
- 探索
- 広告
- 管理
特に初心者の方がよく使うのは「レポート」と「探索」です。
- レポート:GA4があらかじめ用意した標準レポートを見る
- 探索:自分で自由にカスタマイズしたレポートを作る
広告メニューはGoogle広告と連携している場合にデータが表示されます。管理メニューはアカウントやプロパティの設定を行う場所です。
ベンチマーク機能の便利な使い方

GA4ホーム画面には「ベンチマーク」という非常に便利な機能があります。
左上の黒三角から「エンゲージメント率」を選ぶと、同業他社のおおまかな数値を比較できます。これにより、以下のようなことが可能です。
- 自社の数値が業界平均より良いのか、悪いのか
- 改善の優先順位を決めるヒントを得る
特にECサイト運営者は「購入数」「トランザクション」などを参考にしてみてください。ベンチマーク機能はホーム画面でしか使えないので忘れないようにしてくださいね。
画面上部の便利機能を知ろう

GA4のレポート画面上部には、重要な操作メニューが並んでいます。
- 比較:デバイスごと(PC vs スマホなど)にデータを切り分ける
- 期間指定・期間比較:日付を指定、前期間と比較
- メモ機能:レポートに「この日広告出稿」「サイト改修」などのメモを残す
- データ共有:PDF、CSVでダウンロード、メール送信
- インサイト:AIによる自動分析の提案(ただしまだ実用性は低め)
特に「比較」「期間比較」「メモ機能」は日々の分析で非常によく使い、メモ機能はチーム内で履歴を共有するのにも便利です。比較、メモに関しては別の動画で詳しく説明します。
詳細レポート画面の操作

GA4では「詳細レポート」という形で、特定の項目を深掘りできます。
画面構成としては、上部にグラフ、下部に表が表示されます。
表のカスタマイズ
表部分には以下の操作が可能です。
- プライマリディメンション:分析の主軸(国、言語、デバイスなど)
- セカンダリディメンション:さらに詳細な切り口を追加(市区町村など)
- 行数設定:1ページあたりの表示件数を変更
- 検索機能:プライマリディメンション、セカンダリディメンションから絞り込む
例えば、「国」→「市区町村」と2段階で絞り込むことで、地域別のアクセス傾向が細かくわかります。プライマリディメンションとセカンダリディメンションは、GA4分析の基本ですので、ぜひ覚えてください。
今回のまとめ

今回の動画では、以下のような内容を実際の画面を使って解説しています。
- GA4ホーム画面の使いどころ
- 左側メニューの役割
- ベンチマーク機能の活用例
- 画面上部メニューの操作方法
- 詳細レポートでのグラフ表示、ディメンション設定
- ページ送りや行数設定の小技
GA4を初めて使う方がつまずきがちなポイントを、なるべくわかりやすくまとめました。
「ホーム画面って何を見ればいいの?」「ディメンションってどう使うの?」といった疑問を持つ方は、動画を見ていただけるとわかりやすいと思います。