第11回Googleアナリティクス4(GA4)のレポートのスナップショット、リアルタイムレポートの説明
Google Analytics 4(GA4)のレポートのスナップショットは従来ものと3種類から選択する新しいものがあります。新しいレポートのスナップショットの使い分けと、リアルタイムレポートの活用方法について詳しく説明します。
レポートのスナップショットとは

GA4のレポートスナップショットは、全体のデータをひと目で把握できる便利な機能です。ただし、選ぶスナップショットによって表示される内容が異なるので注意が必要です。
3つの種類があります
ユーザー行動(基本版)
ウェブサイトの基本データをまとめて表示。誰にでも使える汎用的なレポートです。
- 売上と収益(EC向け)
ECサイトの売上や収益データを表示します。ただし、Eコマース設定をしていないとデータは表示されないため、EC以外のサイトではあまり利用されません。 - マーケティングのパフォーマンス(広告向け)
Google広告キャンペーンのデータを含みます。広告を出稿している企業に便利です。
注意点
新しいレポートのスナップショットを選択すると、前のレポートのスナップショットに戻れません。従来のレポートを使い続けたい場合は「前のレポートのスナップショットに戻る」を選ぶようにしてください。
レポートのスナップショットで見るところ
画面構成は以下の通りです。




- 上段:ホーム画面とほぼ同じ。利用頻度は低めです。
- 二段目:ユーザー獲得、トラフィック獲得、ユーザーの地域。新規ユーザーの流入元を把握できます。
- 三段目:アクティブユーザー推移、コホート別ユーザー、表示回数。特に「表示回数」はよく利用され、人気ページの把握に役立ちます。
- 下段:キーイベント発生数。ただしEC関連が中心なので、非ECサイトではデータが出ないことも多いです。
レポートのスナップショットは「ざっと全体像をつかむ」目的で使うといいですね。
リアルタイムレポートとは

リアルタイムレポートは、現在サイトにアクセスしているユーザーの状況を確認できる機能です。
主な項目
- アクティブユーザー数
現在ウェブサイトにいるユーザー数。 - 表示回数・イベント数
タグやカスタムイベントが正しく計測されているかをチェックするのに有効です。 - 地図表示
ユーザーのアクセス地域を地図で確認できます。拡大するとなぜか航路など細かい情報まで表示されます。 - リアルタイムページ
現在見られているページを表示します。アクセスが多い場合は役立つが、少ない場合はあまり有効ではありません。
活用方法
リアルタイムは「計測の確認」に使うのが便利です。
- 新しいタグを設置したときにカウントされているか確認
- カスタムイベントの発火チェック といった用途で便利です。
まとめ

- レポートのスナップショットは 3種類(基本/EC向け/広告向け)に分かれている。
- 前のレポートに戻れないことがあるため、注意が必要。
- リアルタイムレポートは主に 計測確認用 に使うのがおすすめ。
GA4を日常的に活用するときは、レポートのスナップショットでさっと概要を確認すると良いですね。リアルタイムはデータの取得確認に使いましょう。