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名古屋サイト改善研究会Vol.1に参加してきました。アクセス解析ってやらなきゃいけないの?

名古屋サイト改善研究会Vol.1に行ってきました。アクセス解析のことは皆さんとても勉強されていて、コンバージョンとか直帰率とか普通に使っておられたのはちょっと感動でした。同じグループで作業した方とも意見が交換できなとても有意義でした。でも・・・。

お客さんはビジネスの成功を求めている(営利企業の場合)

お客様はwebサイトの最適化は求めていません。
自社のサービスや商品が売れることを望んでいるので、webサイトがどれだけ最適化されてもそこにつながらなければ何の意味もありません。逆にそこが満たされるのであれば、色々な提案を受けて入れてくれるはずです。名古屋サイト改善研究会Vol.1に参加された方はそこを意識されていたのでしょうか?Google Analyticsの使い方だけが気になっていませんでしたか?サイトの最適化だけに目が行ってませんでしたか?

サイトの改善をしなくていい時だってある

webサイトから注文や問い合わせが来なくても電話やFAXでこればいいわけですし、小売り店舗があればお店に来て買ってもらえればいいわけです。ポータルサイトに広告を出してそれで効果が出ればそれでもいいわけです。そちらを強化する方法があるのであればそれを提案するのもアリだと思います(当然費用対効果はみますが)。買う側の身になってみれば、買う場所がちょっと変わるだけです。そして、その提案でお客様が儲かった場合はそれが成功なんだと思います。自社が儲かることは成功でも何でもないです。webに関わっているとwebで何でも解決したくなりますが、様々なメディアが入り組んでいる世の中ではwebだけにこだわっても仕方がないと思います。

ユーザーのことを考えましょう

ECサイトの場合、一般消費者であればカード決済、郵便振替、銀行振込、代引き、コンビニ決済等が必要になってくると思います。これが法人相手となればどうなるでしょうか?法人の場合は担当者が稟議を上げ、決済をもらって、発注する流れが多いと思います。そうなると稟議を上げる際に説得力のある内容にするための情報が必要ですし、発注の際の発注書・請求書・納品書・領収書などが必要になってきます。コンビニ決済などはまず考えられないはずです。自社のサービスや商品を利用してほしい人がどういった行動をするかが分かれば、何が必要か分かります。それを考えずしてアクセス解析を見てもあまり意味はないと思います。

ユーザーは比較します

ということは比較に勝つだけのものがないといけません。
相手より劣っている時点で負けてしまいます。完全に独占しているものでない限り競争は発生します。競争相手のことを考えずしてサイトの改善は考えられません。自社のサイト内部を調べるのも必要ですが、他社のサイトを見て劣っている部分の修正や勝っている部分を強調することを忘れてはいけません。

3Cだとか4P

このあたりはやっぱり大切なんだと思います。これだけでは全てをカバーできませんが、かなりの部分を考えることができるはずです。サイトを分析する前にちょっとだけもこの辺をかじっておけば、分析をしてみても違う提案内容が出てくるはずですし、常に考えていれば新しいアイデアも出てくるはずです。マッカーサー元帥はこんなことを言っています。「戦場の煙がいまだ消えないような戦史を見て、明日の戦術を考えるものは勝利を失う。埃にまみれた古代戦史から歴史をたどって考えるのが、戦術を知る唯一の方法である」。

生意気なことを書いてますが

結局のところ「誰のために何をやっているのか?」を考えることがサイト改善の近道だと思います。それをイメージしながらアクセス解析をやっていけば必ず良い提案ができるはずですし、お客様とも同じ視点で話し合えることができると思います。信頼関係を持ったお客様と着実に改善を進めていきましょう!

私自身、分析自体が楽しくてそれをそのまま提案して失敗したことが何度もありますので、こんなことを書いてみました。鬱陶しいかもしませんが、ちょっとだけ気にしてくれれば幸いです。