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「無駄」って言うな「ないことがわかった」と言え

うまくいかないことがあるとすぐに「無駄」だったと言って落ち込んだり、うまくいく方法ばかり考えて結局行動できない人って多いのではないでしょうか?そんなとき時は「ないことがわかった」と考えるとうまくいくようになります。根性論ではないです。

大学での研究で「ないことがわかった」と教授から言われる

化学系の学部でしたので実験をするわけです。特に大学院まで行くと決まったものを作ったりするのではなくて、わからないことをわかるようにするために実験をします。そんなときってなかなか結果が出ないんですが、実験報告を教授にもっていったときに言われたのが「ないことがわかった」です。

そのときはただのこじつけだと思って、この人は何言ってんの?ぐらいの感覚だったんですが、これが後からじわじわわかるようになってきまして、「ないことがわかる」とそっちに行かなくていいから行く方向が絞られてくるんですよね。成功を探すと1つだけを見つけようとするので難しい。ないことのほうが多いのであれば、それを見つけてそうじゃない方向に進むだけ。

迷路の行き止まりを全部塗りつぶせばゴールに到達するのと同じ考え方です。

※実際は「こっちが正解だといけないからないことを確認して」と言われて全部やるんですが

仕事でもよい失敗を

例えば記事を書いたとします。

ある考えで、何かを調べて、やってみて、アクセスもなんもない感じでダメだった場合は考えか調べ方かやり方が悪いわけです。今回のやり方では「うまくいかないことがわかった」ということですね。

次はどこかのやり方を修正して書いてみて、反応を見てみて…を繰り返す。

インタビューでもこんな話をしました。

――この10年、成長し続けられた秘訣は何でしょうか。

森野氏:「上手くいかないことがあれば、都度それを修正してきたこと」でしょうか。上手くいかないことがあるのは仕方がないので、そこで「何が良くなかったのか」「どうすれば良かったのか」と振り返りを行ってきました。それを受けて、支援企業に対しては「ここは良くなかったので、今度からこうします」と提案していきます。

努力していても上手くいかないことは多々ありますが、凹んでいる時間は勿体ないです。それよりも、「次にどうするべきか」を常に考えて仕事に取り組んでいます

人生は『銀河英雄伝説』と北方謙三氏に学んだ――運営堂 森野誠之氏が振り返る、ECビジネスと自身の10年間

その時はこれ以上できないと思ってやってみるけど、やってみたら改善点は山のように出てくるのでそれをやるといつの間にか進んでいます。

同じことを二度繰り返さないように良い失敗をしましょう。

注意点

手を抜かない

適当にやってうまくいかないのは当たり前なので、今の自分でできることを出し切ることが大切です。

失敗してもいい、というと何も考えずに失敗する人がいますがそれはダメ。前向きな失敗だけOK。

怒らない

これマネジメント側ですね。

俺と同じぐらいできないと認めないとか、失敗したところをほじくりまわすとかしてはいけません。ちゃんと振り返りましょうということ。

そもそも、許容できる範囲で失敗して修正できるようにしておかないといけないので、いきなりとんでもなく高いハードルを与えては無理。徐々に上げる。

あきらめない

やめたらそこまでの努力が「無駄」になります。

やめなければそこまでの努力が「経験」になります。

簡単な話なんですが、あきらめちゃう人って多いですよね。

この話って当事者のマインドも大切ですが、環境が大切なのかもしれません。

その人に合った成長を考えてくれる環境ならうまくいきやすいでしょうし、何かと叱責されたり組織や上司のルールにはめ込む環境だと難しいと思いますので。

こんな本を読んでいただけるとヒントがあるかなと思います。

サッカーは手が使えないのでミスが多いです。そのミスが起きる前提でどう個性を伸ばしていくのかということが書かれている本。