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ウェブ分析レポーティング講座を読んだ

ウェブ分析レポーティング講座(通称パンダ本)を読みました。
アクセス解析のレポーティングっていつの間にか惰性になっていたりしますし、内容を書きすぎたり書かなさすぎたりと何かと悩むことが多いです。そんな実務者の方のための本がこの本です。

ウェブ分析レポーティング講座
小川 卓
翔泳社
売り上げランキング: 773

■対象は「ウェブ分析論」を読んだ方

入門 ウェブ分析論 ―― アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識 増補改訂版
を読んで実践している方向けの内容なので、初めての方はまずこちらからお読みください。
いきなりパンダ本を読んでしまうとレベルが高いのでちょっと難しいと思います。

既にレポーティングの業務をしている人にはぴったりのはずです。

■大規模サイトでの考え方を基本に中小規模にも対応

予算が何百万となると地方で活動されている方にはピンとこないかも知れませんが、金額の部分は無視して考え方の部分を読んでいけばよいと思います。そうすれば、いざサイトが成長して広告費をどんどん使うことになっても対応できると思います。難しいことをやっておけば何かと応用が利きますしね。

また、事例が10章に載っておりこちらは中小規模のサイトの事例なのでここを読んでみるのもいいですね。

■まずは部分で

いきなりこの本を全部精読して次のレポートのすべて反映!ってのはちょっと難しいというか、時間がかかりすぎかつ過剰になってしまうはずなので、まずは流し読みしてみて自分が悩んでいる部分から解決していくといいと思います。事前のヒアリングポイントとかグラフの作成方法とかです。

とにかく、こと細かに書かれていますので細部まで理解して進めるよりは机の上にずっと置いておいて、分からないことがあった時に分からないことだけを見るようにして見てください。

■個人的に参考になったこと

ヒアリング時には書記係を
これはまさにそうだと思いました。
自分でも聞きながらまとめるのってどっちつかずになってしまうので、聞く人と書く人は分けておくと良いヒアリングができるかなと。

レポート設計書
とにかくレポートください!ってなりがちですが、書かれているような設計書を作っておくと後から困らないですよね。
まあ、設計書なんて見てないってお客様も多いかも知れませんが・・・。

グラフの作成方法
エクセルを使って作成する方法が詳しく書かれています。
ここを知っておくだけで見栄えも伝わり方も格段に変わるはずです。

体裁のチェック
ここまで気が回らない時って多いんですよね。
作った時点で達成感がありますから、人にどう見えるのか?を考えずに提出してしまう時があります。
レポートなので伝わって、アクションにつながって、評価につながって、初めて役割を果たしたことになります。

報告方法
関係者の事前確認は必須です。
いきなりデータをド~ンと出すと事件になりかねません(笑)。
また、レポートの内容と現場の感覚とずれている時もありますからね。

最後の10個条
作成している時、出来上がった時、誰かに見せる前、などなど節目でここを見ておくと良いと思います。
必ず修正点や改善点が出てくるはずです。

せっかく時間をお金をかけてレポートを作るので意味のあるものにしていきましょう!

以下目次
序章 レポートを作成する10の目的
1 モニタリングレポートの要件定義
2 モニタリングレポート設計書の作成
3 取得できるデータの理解と取得方法
5 モニタリングデータの取得と加工
5 モニタリングデータを報告用の資料に変身させる
6 レポートの報告と共有
7 レポートを活かした改善施策の実施
8 施策の管理と評価を行うキャンペーンレポート
9 各種レポートの特徴とその利用目的
10 レポーティング事例