『マーケティング』カテゴリーの投稿一覧

「水煮三国志」を読んだ

三国志を知っていてマーケティングや組織運営などに興味があれば読むしかないです。というか読まない理由がないです。必読。

それはこの紹介分を読めばわかります。

漢の初代天子である劉邦の末裔であることを知った劉備は一念発起して超難関大学に入学し、生涯の友となる関羽と張飛に出会い、いずれは三人で起業することを誓う。三人は卒業後、やり手ビジネスマン董卓のマルチ商法会社に見習い社員で入るが、そのやり方についていけず入社を断念、徐州電器に職を得る。同社社長の陶謙に気に入られた劉備は次期社長に推されて就任する。しかし、副社長として迎え入れた大学の同窓生、呂布に謀られて社長の座を奪われ、曹操がCEOを努める東漢公社に転職する。その後、同社を突然退職し、皇族商事を興して、劉表が社長を務める荊州電器の製造する「皇族」テレビの販売代行を行う。このとき、諸葛孔明を参謀に迎え、関羽、張飛らとともに、曹操の「英雄」テレビ、孫権の「小覇王」テレビに市場シェア奪取の戦いを挑む。
劉備が大学に入学してから中国三大企業の社長になるまでのサクセスストーリーの中に、「諸葛孔明の戦略」「孫子の兵法」「三略」「六韜(りくとう)」などの中国古来の兵法を織り込みながら、“経営戦略”“起業”“人材管理”“マーケティング”などの、ビジネスパーソンに必須の知識が知らず知らずのうちに身につくビジネス小説。それが『水煮三国志』だ。ビジネス書は1万部売れればヒットといわれる中国書籍市場で110万部を超える大ベストセラー。


説明不要ですよね(笑)。

ところどころに知っていることもあるでしょうし、違うな~と思う部分もあるかもしれませんが、「三国志」がベースなのでそのあたりは気にしなくてもいいでしょう。分厚い本ですが1つの章はそんなに長くないですし、たとえ話も出てきて読みやすくなっています。

年末年始に是非お読みください!



水煮三国志
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「究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング) 」を読んだ

BtoBのマーケティングって遅れているイメージがあります。名刺(リード)を獲得して連絡して訪問して・・・という古典的なことしかやっていない。この書籍にもマーケティングと営業のよくあるやり取りとしてそのあたりが書かれていますが、否定するわけではなくて営業さんを理解して全社で効率的なマーケティングをするにはどうすればいいのか?という内容になっています。

AMBという新しい概念と現状の問題に紙面が多く割かれていますので、AMBとは何ぞや?という人にピッタリの書籍だと思います。

※日経BP社様から本をいただきました。ありがとうございます。

ABMの定義など

全社の顧客情報を統合し、マーケティングと営業の連携によって、定義されたターゲットアカウントから売り上げの最大化を目指す戦略的マーケティング (P.15)

こうなっています。
マーケティングと営業の連携、ターゲットアカウントの定義、戦略的なマーケティングと聞くとどこかで聞いたことがあるように思いますが、こちらを読むとよりわかりやすいです。ちょっと長いですが引用します。

 ABMはその名の通り「マーケティング」です。そのマーケティングの設計思想に営業視点を入れたものなのです。
 たとえて言うなら、一つの湾のような巨大な養殖イケスの中に船を入れ、養殖している魚の中から獲りたい魚だけに銛を打つようなものです。こうすれば、外洋を走り回るような効率の悪さもなく、必要とする質の魚だけを収穫できます。
 つまりABMを実施するのは必ずイケスのような仕組みが必要です。それがデマンドセンターなのです。デマンドセンターが無く、デマンドジェネレーションの経験もナレッジの無い企業がABMに取り組むのは不可能だと私が考えているのは、これが理由なのです。 (P.71)

漁師に頼るのではなく、マグロしかないイケスを作るのではなく、自分だけが漁をすることができる専用の海を持つということですね。そうすれば、イケスを作る技術(マーケティング)も活きますし魚を獲る漁師の腕(営業)も活きます。どっちが良いというわけではなくて長所を活かして共存する。これがABMのようです。

第1~3章:ABMの成り立ち・概念など

前述のようなことが書かれています。なぜ必要なのか、どんな概念なのか、どういった企業にあっているのか、などです。イントロ的な章なのでABMを初めて学ぶ人はここをしっかり読んでおくとよいと思います。CRM・SFA・MAと別物ではなくて利用するということも書かれています。

第4章:ABMが効果を発揮するところ

「引き合い依存」からの脱却、新規顧客の獲得・新市場への参入支援、に効果的であると書かれています。

すでに取引がある場合は「引き合い」で何とかなっていても、新規開拓をしようと思うと接点がないので何もできなくなってしまいます。手持ちの名刺に当たりしだい接触しても相手のブラックリストに載ってしまうだけですし。得意先の成長に依存せずに自分たちの力で開拓する力をつけるためにABMはもってこいのようです。

第5章:バトルドクトリンを変える

歴史が好きな人はとっても面白い章です。バトルドクトリンとは戦闘教義のことで得意技とか勝ちパターンのことです。

「マケドニア・ファランクス」、「レギオン」、「騎馬3軍団編成」といった言葉にピンと来た人には伝わりやすいと思いますので、ABM導入を理解するためにはここから読んでみてもいいかもしれません。逆に詳しくない人は飛ばしても問題ないと思います。

第6章:デマンドセンターの整備

ここがABMの肝です。ここを整備せずには何も動きませんので面倒でもちゃんとやっておかないといけない部分。

・マーケティングの基本設計
・そのマーケティングを行うことを企業戦略としてトップマネジメントが承認し、社内に宣言する
・基本設計を時系列に並べ、いつ、どこでどのようなツールと、どのようなスキルを持った人材がどのくらい必要かを拾い出す
・以上を事業計画に落とし込み、その実現のために必要な予算を確保し、実行する (P.148)

ABMってのがいいらしいから導入しよう!って騒いでもダメということですね。今までの勝ちパターンで上手くいきそうにないとなったときに、どのパターンにすれば良いかを考えて会社方針として発表する、あとは必要なリソースを整えて実行するという流れです。

会社全体に影響があることなので、テスト的に・・・と初めても部署間にまたがる連携ができずに「また効果なかったよね」となって終了です。

新たな取り組みなので効果が出るまでに時間がかかることを考えて、先手を打って準備しておきたいところです。

第7,8章:ABMで具体的にやることと流れ

最期の2つの章でやっと具体的な流れになります。それだけ概念と準備が必要ということになります。

実際に始めてみるとここに書かれていることだけでは不足しているように思いますので、それぞれの関連書籍を読むか今後出てくるであろうABM関連書籍を読んだりセミナーに参加して補ったほうが良さそうです。持っている名刺などのデータ量にもよりますが、書籍を読んだ限りではどれだけ早くても半年、そこそこ早くて1年はかかりそうなので、理解の部分は今のうちに済ませておきたいところです。


右肩上がりで成長していた時代も終わりましたし、少子高齢化で日本の状況は大きく変わっていますので、今までのやり方を根本から見直すタイミングだと思います。そんな時ヒントになる書籍なのでいざという時に備えて読んでおきたいですし、導入しなくても考えはとても参考になりますのでマーケティングに関わっている人は読んでおくべき本ですね。



究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング)
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『超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則』を読んだ。

超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則
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ビー・エヌ・エヌ新社 (2016-06-24)
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Webサイトってあーでもないこーでもないって議論になりますよね。このボタンを目立たせたいとか、分かりづらいから文字を大きくしたいとか、色を濃くしたいとかってやつです。

こういった議論に対する解ってのは存在しなくてやってみて結果を見るしかないんですが、ユーザービリティについて勉強していれば間違いじゃない選択肢を選ぶことは可能です。

売れるとか効果が出るとかABテストとかヒートマップとかなんだとかいろんな手段やツールがあったとしても、その前にわかることってあるんですよね。Webサイトのユーザービリティって、Webサイト制作の型というか昔から伝わる経験則からできているものなので参考にしない手はないです。


■ユーザーに考えさせちゃダメ!

第1章のタイトルです。考える=悩ませるということ。

トイレの場所が分かりづらいショッピングモール、エレベータの場所が分からないデパート、出入り口の分からない野球場、問いあわせ先の分からないカスタマサポート・・・。現実世界であり得ないことってWebの世界では当たり前のように起きてますよね。

なんでこうなってしまうかというと、見た目を気にしすぎる・言いたいことを前面に出し過ぎる・どれも目立たせたい、の3つが大きいかな~と思います。ブラウザには「戻る」ボタンがありますのでこうならないようにスムーズに誘導できるようにしておきたいです。

スマホ対応だから1カラムにして・・・ではなくて、話の流れを考えて1直線に進むのであればそれが見やすいでしょうし、選択肢がたくさんある場合はナビゲーションがしっかりしていた方が良いですよね。自分の都合ではなくて使う人を考えましょう。

■ユーザーが考えていること

人はページを読まない。ざっと見るだけ。
人は最良の選択をしない。適当なところで満足する。
人はものごとの仕組みを理解しようとしない。行き当たりばったりでやる。

第2章にはこういったことが書かれています。
自分に当てはめて考えてみてこんな感じではないのでしょうか?読むのが面倒でなんとなくクリックしてよく分からないから他のサイトを見る。

だからこそ、読んで理解してもらうのではなくて見て感じてもらうことを考えないといけません。SEOで文字が必要だから・・・という意見もありますが、それは見せ方で工夫できます。苦労して集めたアクセスなんですからその先を見てもらう努力をしましょう。

■Webサイトで発生するノイズ

  • 大音量の絶叫系
  • 散らかった部屋系
  • 詰め込み過ぎ系

3章はこのあたりと解決方法が書かれています。
これもリアルでは嫌われると分かっていながらWebサイトでは許されているというかまかり通ってますよね。

解決方法として以下のことが説明されています。

  • 見出しをふんだんに使う
  • 各段落は短くする
  • 箇条書きにする
  • キーワードを強調する

何がダメでどうすれば良いかが図を用いて詳しく書かれていますので、気になっている人は書籍を読んてみてください。

ちなみにSEOではこんな質問がよくありますよね。見出しの数はどれぐらいがいいですか?とかキーワードはどれぐらい入れたらいいですか?とかです。それの回答は上に書かれているようにユーザーが使いやすいように適切に入れるということです。

■Webサイトに関わる人の共通言語として読んでおきたい

ここで紹介したこと以外にも役立つ内容はたくさん書かれています。

この内容って一部の人だけが知っていても意味がなくて、Webサイトに関わる人すべてが知っておかないといけません。そうしないと青だとか赤だとか、大きいとか小さいとか、右とか左とかの不毛な議論が延々と続いてしまいますし、制作もかかるし会議の時間も長いのに全く成果の出ないサイトになってしまいます。

最適化を考える前にふつ~のWebサイトを作りましょう。


以下、目次
イントロダクション 「はじめにお読みください」
前置き、それから使用上の注意

■ユーザビリティの基本原則
第1章 ユーザーに考えさせちゃダメ!
クルーグのユーザビリティ第一法則

第2章 ユーザーは“実際には”どのようにWeb を使っているのか
ざっと見て満足して、あとはなんとかする

第3章 看板デザイン入門
熟読ではなく、流し読みしてもらうためのデザインとは

第4章 動物、植物、それとも鉱物?
ユーザーが考えなしの選択を好むわけ

第5章 不必要な言葉を省く
「書かない」という技術

■ユーザビリティをWebデザインに活かす
第6章 道路標識とパンくず
ナビゲーションをデザインする

第7章 Webデザインのビッグバン
トップページを正しくデザインすることの重要性

第8章 「きっと仲良くやっていけるさ」
ユーザビリティを議論してもたいてい時間の無駄に終わるのはなぜか? それを避けるにはどうすればいいか?

第9章 1日10円でできるユーザビリティテスト
テストはシンプル、かつ使えるものに

第10章 Mobile =モバイル。アラバマ州モービル市の話ではない
21世紀へようこそ。ちょっと目が回るかもしれないけれど

第11章 礼儀としてのユーザビリティ
Web サイトを立派にしなければならない理由

第12章 アクセシビリティと皆さん
やり終えたと思ったちょうどそのとき、バターを塗ったトーストを背中にくくりつけられた猫がふらりと現れる

第13章 迷える者への道案内
あなたの職場でユーザビリティを実現する


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『「業界再編時代」のM&A戦略 ~№1コンサルタントが導く「勝者の選択」』を読んだ。

株式会社日本M&Aセンターでコンサルタントをしている渡部恒郎さんが書かれた本です。WebというかITの業界ではスタートアップも盛んで会社を売ることを目的にしているところも多いですし、目の前の仕事ばかりしているとそもそも自分の業界以外はどうなっているのか?という観点が抜け落ちてしまいますので勉強のために読んでみました。

「勝者の選択」と書かれてますが前半はいろんな業界の再編に関するこれまでとこれからの話で後半は実際のM&Aの事例の話です。選択に関してもM&Aという選択の説明なのでここだけ注意が必要です。

※幻冬舎様から本をいただきました。ありがとうございます。

■「50:70」の法則で業界再編が進んでいく

様々な業種のライフサイクルを「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」4つに分けて、上位企業のシェアが約10%になると「成長期」に入って売り手企業にとっては売り時になります。上位10社のシェアが約50%に達すると「成熟期」になって大手企業が中小企業を買収し始め、この機会を逃すと売るチャンスがなくなります。さらに上位10社のシェアが約70%になると今度は上位10社の統合が始まって最終的は4社に集約されます。

本文内では百貨店、家電量販店、ドラッグストア、ホームセンターなどの業界を例に挙げて説明していますがおおむねこの流れになっています。どこかとどこかがくっついたというニュースはこのあたりの感覚を持っていると理解しやすそうです。

私のような個人には全く関係のないような世界に見えても、再編されることで末端のサービスも変わっていきま野でやはり流れには敏感になっておいた方が良いですよね。

といった話が1,2章。

■事業承継型、経営戦略型、業界再編型のM&A

敵対買収ってほとんどが事業承継型、経営戦略型、業界再編型のM&Aでした。メディアに取り上げられるものは話題になるものなので当然といえば当然ですがちょっと驚き。どれだけ自分の頭の中が偏っているのかということですね。もちろんこの本を読んだだけでもすべては理解できなくて、もっと関連書籍を読んで業界動向を長い時間をかけて追いかけないと分からないのでしょうが。

本来の内容とは外れたところで妙に納得してしまいました。

■事業承継型は早めに動かないと・・・

Web業界の勉強会も高齢化しているとかって記事もありましたが、若いと思っていてもそんなのは数年だけの話で40歳を超えてしまうと高齢化を意識しないといけないですよね。徹夜もできないし感覚も鈍くなるし何かを腰が重くなるし物覚えが悪くなるしで、できるだけ早く自分の築いたものを継承していかないといけないと感じます。

私の周りも頑張っている人はほとんど年下で、年上の人で頑張っているのはレジェンドクラスですので(笑)。

継承するほどのものがあるかどうかは別として、継続的なお付き合いのある得意先があれば今後も考えておかないといけないし、体調を崩すこともあるでしょうから、その時の保険のイメージでM&Aを考えてもいいのかな~と思います。上にもあるように売り時を逃すと八方ふさがりになっちゃいますし。

■3~5章はM&Aの事例と流れの説明

ここは書籍のタイトルをちょっとずれてしまいますが実務の流れが分かるのはなかなか参考になります。特に高値で売却する6か条は納得です。

  • 信頼できる仲介業者に専任で依頼する
  • 数字だけではなくて経営者の思いを伝える
  • 隠し事をしない
  • トップ面談以降は1社に絞って交渉する
  • 業績のいい時が売り時
  • 業界再編のタイミングを逃さない


M&Aだからといって特別なことをするのではなくて、そこまでに真っ当なことをしていないといけないということですね。いつも言っている「お天道様は見ている」です。

このあたりを意識しながら動いていかないといけないな・・・。




以下、目次。

第1章 最終的に大手4社に統合される。
あらゆる業界で「再編」が起きている

第2章 業績が絶好調で売却。
業界再編成時代のM&Aの「ベストタイミング」とは?

第3章 業界再編の大波に乗り、
会社を圧倒的高値で売却する

第4章 会社の飛躍的成長を実現。
事例に学ぶ、「買い手探し」成功の法則

第5章 M&Aという大仕事を成功させ、
「経営者の責任」と「余生の幸せ」を両立する

「顧客の心をつかむニーズ多様化時代のマーケティング戦略」を読んだ。

タイトルにマーケティング戦略と書かれていますが、実際は数々の統計データから日本というマーケットの全体を説明している本です。コトラーが書いているような内容ではありませんのでご注意ください。

読んだ感想は、よくもこれだけのデータを集めたな~ということです。こういった統計データを集める時に苦労するのはそのデータの正確性とか信頼度を調べることです。ちょっと検索すればたくさん出てくる中で、信頼できるものって少ないですからね。それが集まっているというだけでとっても助かります。

※幻冬舎様から本をいただきました。ありがとうございます。

■というわけで全体を把握するためにお使いください

前書きにこう書かれています。

「群盲像を撫でる」という言葉の通り、社会という巨像はその規模の大きさと構造の複雑さでもって、我々の一面的な理解を拒むのである。しかし、様々な変化の客体が結局のところすべてのもの1つに、すなわち我々が生きるこの社会に収斂していくものである以上、やはりその全体像を捉える必要がある。

その全体像捉えるのがとっても難しくデータを集めるの面倒なんですが、この本にはそれが集まっています。


個別のデータをどう使うのか?については読んでいる人が決めればいいと思いますが、個人的な考えも書いておきます。

■統計データを活用する順序

統計データを使う時には自分の中でこういった順序で見るようにしています。順序というかその分野についてどれだけ詳しいかどうかでしょうか。

何が起こっているか知る

その分野について詳しくない時にデータを見て何が起こっているかを知るために使います。過去のトレンドを見て増加傾向なのか減少傾向なのかなどを判断したり、なんでそうなっているかを考えます。

自分にどんな影響があるかを知る

例えば人口減少という問題があった時に、自分にどのような影響があるかを考えます。インフルエンザの流行のすぐに影響があるようなものは既に影響を受けている可能性が高いので考えなくても良いのですが、じわじわ変化が起きるものは体感しづらいので予め考えておいた方がいいですよね。

どうすればいいかを考える

じわじわ来るものがあった時にどうしておけばいのかを考えます。人口減少となって海外に行かないとやばいかも?と考えた時に、英会話を習う人の数が増えていればみんなそうなのかな~?って思いますよね。自分が考えたことのチェックにも統計データは使えます。

別の側面を考える

人口減少で海外を考えるよりも、出生率の高い地域に移住すればいいのでは?とも考えられますよね。これは一つのテーマを考えている時に複数のデータを見ると思いつくので、紹介した本のようにデータが1冊にまとまっているととっても助かるわけです。検索していると、その間に忘れていくんですよね(笑)。

現場に出て見る、聴く、感じる

これが一番大切かなと思います。統計データで知ったことが現場で違うことってよくあります。既に過去のことだったり場所によっては全然違う傾向になっていたりです。これはどっちがあっているとか違っているということではなくて、自分が見た部分と統計データの全体の差でしかありません。ですが、複数の感覚を養っておくのはとても大切です。


今後の参考にもなりますのでデータ集的に使ってみると良いかなと思います。



以下、目次

第1章:超高齢化、女性の社会進出、エリア格差
~マクロ環境の変化が顧客ニーズを多様化させる~
★第1節 社会(人口、少子化、女性の社会進出…など)
★第2節 環境(自然環境、情報環境、流通環境…など)

第2章:データから読み解く顧客の価値観
~現代社会における消費トレンドとは?~
★第1節 労働と余暇(労働力人口の減少、労働生産性と雇用形態…など)
★第2節 所得と格差(所得分布の変化、資産階層別の状況…など)
★第3節 時代と消費(時代の変遷と消費、時代効果と消費トレンド…など)

第3章:変わりゆく生活スタイルと世帯構造
~「潜在ニーズ」をつかむターゲット分析
★第1節 考察の前提(生活行動と属性、世帯、ライフコース…など)
★第2節 注目すべきライフステージ、未婚男女…など)
★第3説 消費に影響するその他の要因(シニアの健康と行動範囲…など)

第4章:”選ばれる”起業になるために
~ニーズ多様化時代のマーケティング&ブランド戦略~
★第1節 マーケティングとブランディング(環境変化とマーケティング…など)
★第2節 ブランディングの展望と提言(これからのブランド戦略のために)

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『半径3メートルの「行動観察」から大ヒットを生む方法』を読んだ。

売れるヒントというか、世の中で売れている商品はどこに着目してどのようにして商品化したのかを知りたくて読んでみました。こういったヒット商品の裏側的な本は昔からよくありますが、ここ最近は読んでいなかったのでアップデート的な意味もあります。

■目次はこうなってます

プロローグ
第1章 大ヒット『妖怪ウォッチ』は行動観察から生まれた
第2章 ヒット商品の裏に行動観察アリ!
第3章 「極端なユーザー」を探せ!
第4章 エクストリームユーザーの事例
第5章 行動観察とエスノグラフィー
第6章 実際にどうやって観察すればいいのか

一番大切なのはプロローグです。行動観察をする意味と方法が書かれているからです。特にこの部分は私もそうだな~って思います。

実際は、ビッグデータの時代になってもマーケティングの世界でバラ色の未来を開くことにはなっていません。データを大量に集めてもデータに意味づけをすることができなければ、消費者のニーズを完璧に予測することはできないからです。

データをどう使えばいいのか?Google アナリティクスをどう見ればいいのか?という疑問がこれですよね。

まずは簡単で効果的な「観察」をすること。Webサイトで言えば自分でサイトを使ってみておかしな点を書き出すことであったり、ユーザーテストをすることです。その裏付けとしてデータを使ったり改善効果を測るためにデータを使えば悩まなくて済みます。

原点はユーザーなのでそこをしっかり見ましょうということが書かれています。

■以下は事例など

妖怪ウォッチの事例が書かれていますが、実際に妖怪ウォッチのゲームを持っている子供さんがいれば読まなくてもわかると思います。これ以外の事例もそうです。

こうして書かれていることを理解するには体験していることが大切なので、売れている商品や話題になっている商品はとりあえず買ってみるとこの本がより理解できるはずです。いや、オレはこんな理由で買ってないのにな~など疑問も出てくるはずですから。出てこれば次のヒット商品のヒントかもしれません。

エクストリームユーザーの部分はヒントのヒントぐらいに読んでおくと良いでしょう。ここだけ見ちゃうとおかしな方向に行ったりしますので。


全体的に専門用語もなく読みやすく書かれていますのでマーケティングの勉強を始める人にはちょうど良いのではないかと思います。

・書籍
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・Kindle
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「売れる販売員が絶対言わない接客の言葉」を読んだ

これは間違いなく買いです!どんな仕事をしていても役立つ内容がてんこ盛りですし、とっても分かりやすく書かれています。今読んでみて分からないこともしばらくすれば分かってくると思いますので、半年に1回ぐらいは読み直したいですね。

■34個の言葉を覚えても意味はない

全部で34個の言葉がありますが、それを個別に覚えても何の意味もないです。同じ状況に出くわすのはあまりないですし、自分に合ったやり方ではないかも知れないからです。また、状況によってすべて書いていったら1万個あっても足りないでしょう。

覚えておくべきは筆者の平山さんがどう考えて何をしたのか、ということです。

例えば12番目の言葉には、お客様を不安にさせる語尾「○○と思います」、があります。ここだけを読んでしまうと言い切ればいいのか、と考えてしまいますが、そうじゃないということです。

この時の流れはこうでした。
  • 慣れない布団の商品説明で上手く説明できなかった
  • お客様が腑に落ちない顔だったので接客の手ごたえが感じられなかった
  • そのことのについて自分なり悩んだ
  • 平山さんのことをよく知る後輩に聞いてみた
  • アパレル時代よりも歯切れの悪い、○○と思います。と言っていたことを指摘された。
  • 自分の不安がお客様に伝わっていたことに気づいた
自分の準備不足を認識していて、それが実際に現場に出た際に問題点になっていることに気づいて、原因を考えたけどスッキリしなかったので、後輩に聞いてみて、ヒントを得た。ということです。

なんとなく接客して、上手くいかんな~って悩んで、何も感がえずに相談しても、そうかな~って思うだけで、聞かれた方もいい気分はしないはずです。ちゃんと考えているから応えてくれて修正点もわかるわけです。そして、そういった相談ができる人間関係も作っておくことも大切ですね。ちょっとしたことのように思えますが、なが~い時間をかけて培ってきたものがあるから、あっさり解決しているように見えるんですね。

■広告文、キャッチコピー、商品説明に

実際に接客をしたことがないとこのあたりの文章を作るのはとっても難しいのですが、上に書いたようにこの本には具体的な流れが書かれていますので、日頃からどういった意識で書いていけばよいかが分かります。考えていれば修正ができますよね。

自分だけで抱えずに同じ部署の人や知り合いにも読んでもらっておけば、知識が共有されるので相談もしやすくなると思います。

いずれにせよ明日からできることではないので、地道に続けていきましょうね。

■ECサイトの改善に

27番目には、ポイントカードをつくってもらうには、があります。ECサイトで言えば会員登録ですね。

失敗事例はこう。

会計の時に「お客様、○○カードはお持ちですか」と聞くと、「いえ、持ってないです」という返答があります。
「今度こそ」と思い「おつくりしますか」と聞くと「大丈夫です」というやりとりで終了です。


この時の解決方法はそのメリットを伝えることなんですが、パソコンの前に座っているとなかなか気づかないですよね。平山さんのように実際にアドバイスをくれる後輩や見本になってくれる先輩もいないとなると、解決策は他のサイトを見てその時の会員登録の流れを詳しく見ておくしかないです。

このように本に書かれていることを実行するために自分はどうするのか?を考えてみましょう。

■相手に喜んでもらおうと思えるかどうか

最終的にはここだと思います。

この気持ちさえあれば日々改善ができます。逆にそれがなければなにもできませんし、この本を読んでもふ~んとしか思わないでしょう。

最後にこう書かれています。

でも、決して忘れないでいてほしいことがあります。
皆さんが気づかないことろで、「あの人の接客を受けて、あの人から買えて、本当にうれしかった。ありがとう」と喜んでくださっているお客様がいることです。


ネットの仕事をしていると実感しづらいですが、この気持ちを持って日々業務に励んでいきましょう!

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MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体を読んだ

田端 信太郎さんの著書ということで買ってみました。

文章も読みやすいので1時間ちょっとぐらいで読める感じです。

■ネットのメディアがなんなのかがわかる

メディアの世界にいたことがないのでどんなものなのかな~って思ってましたがこれで何となくわかったように思います。ネットのメディアって簡単に作ることができそうに見えますが実際はやっぱり大変なんですね。運営者の方は本当に苦労が多いなと・・・。

また、個人のメディアって簡単にできそうな感じがしてしまいますが、いざ何かあった場合の責任となると自分が背負わないといけないのでこれもまた難しい。外野から見ていると華やかな感じもしますがそうでもないんですね。

■ストックとフロー、参加性と権威性、リニアとノンリニア

メディア上でのコンテンツの分類です。ほとんどのものはこれで分類されるということで、詳しい説明を読んでみて納得です。自分のブログもこれに当てはめてみるとおかしなところがありますし方向性も見えてきます。

「メディア」だけにとらわれないで自社サイトなどもこれで考えてみると違ったものが見えるんじゃないかと思います。ここは何度か読んで詳しき覚えておきたいです。

■アンバンドリンクとリワイヤリング

スクラップ&ビルドと同じような意味に感じますが、こちらは全く違うものをうみ出す可能性がありますのでその辺が違いますね。今までセットだったものを分解して別々のものを組み合わせて最適化するといった流れですね。

これはその業界にずっといる人間では難しそうで異業種にいる人や組織に染まってない人などが引き起こすのかな~と。

なんにせよ「こんなの本物の○○ではない。オモチャだ」と思ったら脳味噌が硬直化してきているんですね。


日頃解析に近い本ばかり読んでいたので新鮮な一冊でした。


以下目次。

■メディア世界の「カエル」だからわかったこと
■一般ビジネスパーソンもメディアの知識が必要な時代
・メディアとファイナンスの共通点
・「キャッシュ」から「タレント」と「アテンション」の時代へ
・「アテンション」をつかさどり、タレントをモチベートするメディア
■「メディア」とは何か?
・最古のコミュニケーション・メディアは洞窟壁画
・誰もがメディアになり得る「情報爆発」時代
・メディアの意味を定義する
■そこにメディアが存在する意味――影響力の本質
・米軍が毎日30万部の機関紙を発行する理由
・メディアで報じられる=生きた証が記憶されるということ
・メディアという観察者なしに世界は立ち上がらない
・予言を自己実現する力――「スクープ」と「誤報」の曖昧な境界線
・上場廃止に向かうライブドア社内で見えたこと
・「間違っても直せばいい」の姿勢が自分たちのクビを絞める
■「コンテンツ」の軸でメディアを読み解く
・ストック型とフロー型。性質を知って変幻時代に使いこなそう
・グーグルとウィキペディアの蜜月の関係
・「食べログ」と「ミシュラン」の違いから考える参加性と権威性
・参加性メディアの全体意思は誰に帰属するのか?
・映画監督はなぜ「偉い」と思われるのか?
・主権はユーザー。進展するマイクロ・コンテンツ化
■「メディア野郎」へのブートキャンプ
・メディア編集者は、対象読者の「イタコ」となれ!
・セグメンテーションを超えたキャラ情報が「ペルソナ」
・メディア運営に必要なソロバン計算――PVを軸にしたKPI構造
・「FT」の紙がピンクなのはなぜか?
・尊敬・信頼・畏怖されないメディアはたたき売りされる
■メディアとテクノロジー
・技術が進化しても記者の使命は変わらない…は間違い!
・CD1枚が74分の理由
・メディア消費にも影響を及ぼすアーキテクチャの支配
・出版は「パブリッシュ」の一手段に過ぎない
・馬具メーカーであることをやめたエルメス
■劇的に変わるメディアとメディア・ビジネス
・デジタルが街の形をも変え始めている
・アンバンドリングとリワイヤリング
・「ギャング・オブ・4」には立ち向かわずに利用する
■拡大する個人型メディアの影響力とこれから
・津田大介、ホリエモン……“お布施型”メディアが流行る理由
・雑誌がオーケストラなら、メルマガはロックバンド

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Webサイト制作・運営に役立つ! ホームページ担当者が最初に覚える100の基本を読んだ

2011年までホームページ作成・運営の秘訣というオープンカレッジの講座を担当していましたが、それが終わって1年ぐらいになるとやることが変わってきているはずなのでその確認のために読みました。

■やるべきことが網羅されていて分かりやすいです

10のチャプターにわかれていてやるべきことが俯瞰できます。
まず何をするのか?と悩んだときには順番に読んでいくといいですね。

Webサイトをどう作るのか?といった部分はほとんどなく考え方、制作会社との付き合い方、SEO、アクセス解析、法関連などに紙面が多く割かれています。実際に運営する際はデザインなどよりもこちらの方が大切なので、こういった構成はありがたいです。

SEOの部分はちょっと怪しい所もありますが。

■個人的メモ

Webサイトの得意なこと苦手なこと
最近はこのあたりについて説明することがなくなってきていますが、やはり知っておかないといけないところですね。自分から見ない人には届かないし、保存して持ち歩くこともできません。

発注側・受注側のWeb担当者を一人決めること
これが決まっていないと全く進まなくなります。
また、一人で情報を抱えてもいけないので担当者の人は社内に伝達することも忘れずに。

目的を考える
ここは何事にも言えることですがWebサイトにも言えますね。
目的を忘れてしまうとデザイン、集客、運営の全てに悪影響が出ます。

デザイン時は素材の用意を
ロゴや会社案内、製品案内のデータですね。
こういったものがあると制作側もイメージしやすいですし、やり取りの手間も省けます。

問合わせ、注文時の対応を決めておく
当たり前のことですがここを決めておかないとお客様に迷惑をかけてしまいます。
対応する時間帯、曜日や発送する資料などをあらかじめ決めておきましょう。

ウィルス、サーバー、ブラウザなど幅広い知識を
インフラ面も注意ということですね。
使う側だと気になりませんが提供側だと気にしないといけません。


以下目次。

◆Contents
Chapter01 作る前に知っておきたいWebのこと
Chapter02 Webサイトの「目的=ゴール」を明確に!
Chapter03 Web制作会社の選び方と上手な付き合い方
Chapter04 作ってからの運営が大切!
Chapter05 実践で使えるSEO
Chapter06 アクセス解析を活かしたサイトの改善
Chapter07 セキュリティと個人情報保護、知っておきたいリスク管理
Chapter08 知っておきたいサーバーやブラウザなどの技術的な話
Chapter09 ECサイトのノウハウ
Chapter10 ケータイサイトのノウハウ

Webサイト制作・運営に役立つ! ホームページ担当者が最初に覚える100の基本
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商談に結びつける 売上をあげるためのBtoBデジタルマーケティング入門を読んだ

電子書籍「売上をあげるためのBtoBデジタルマーケティング入門」を読みました。

電子書籍ってパラパラっとめくることができないので仕事用ではあまり買わないのですが、内容に興味があったので購入してみました。

内容は結構ボリュームがあるのですが1時間もかからずに読めてしまいます。ここが電子書籍のいいところかな。

■詳しくはカグアさんの書評を

【書評】具体的にWeb解析の設計を学べます、清水誠氏共著「商談に結びつける 売上をあげるためのBtoBデジタルマーケティング入門」 | Googleアナリティクス解説Blog カグア!

キャノンMJさんの事例では、商品の属性分析やポジショニング、戦略のお話で、企業Web担当者であれば是非とも知っておきたい、B2BのWebマーケティングの基礎が、事例とともにすんなり入ってきます。

そして、清水さんの事例で、実際のウェブ解析設計やKPIの設計、どう組織でドリブンしていくのか、という具体的な手法や事例が紹介されていきます。コンセプトダイアグラムという清水さんの十八番と呼べる手法も、図解入りでわかりやすく紹介されています。

これでほぼ全てです(笑)。

■マーケティングありきなので

キャノンMJさんは「マーケティング」という視点からの話ですので、解析ゴリゴリ系ではありません。

しかし、アクセス解析や制作をしている人に抜けて落ちていることが多いのがこの視点です。この視点が分からないから解析ができない提案ができない話ができないってなるわけなので、Webに関わる人はここの部分を読んで理解しておいた方が良いと思うわけです。

Webとか何とか言う前に経営とかビジネスのことを知っておかないといけないですよね。

■清水さんからは解析設計の話

サクトガーレンさんの事例から詳ししい解析の事例が書かれています。

数字を見るのではなくて情報の流れから見るべきところをチェックしておいて、無駄なデータを見ないようにするというのはとても大切ですね(個人的にはこういったアプローチと解析の数字からのアプローチと両方必要だと思っていますが)。

で、その情報の流れを把握するのってマーケティングの視点がないといけないので、やっぱりここの理解が最優先ということになりますね。


アクセス解析を始めたい人は基礎的な知識も必要ですが、こういったマーケティングの知識も必要です。そして、マーケティングの知識って経験がないと身につかないのでここはできるだけ早く始めた方が良いと思います。

まずはこういった書籍から読んでみるのもいいですね。