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Webサイトのこの数字を知りたいんだけど?と言われたときの対応法

Webサイトのこの数字を知りたいんだけど?と言われたときの対応法

Webサイトのモニタリングレポートを持っていった時だったり、何かしらの施策を実施した後によく言われるのが「この数字を知りたいんだけど?」ですね。

大企業でお金も時間もあれば何でもかんでも取ってしまえばよいのですが、そうもいかない場合にどうするのかを書いておきます。

■まずは知りたいことを把握

漠然とした問いを明確にするのが目的です。

Webサイトで測れるものって、PV・クリック・スクロールが主なものなのでそれのどれに該当するかを考えるということですね。

例えば「どれだけ見られているのか知りたい」と言われたときに、PVなのか、スクロールなのか、ヒートマップを見るのか、何かしらのイベントで取るのか、意図に応じて適切なデータ取得を判断しないといけません。この言いかえが最初の作業です。

聞かれる内容によっては、自社のWebサイト上に出てこないデータもありますが、その場合でも同じように考えてツールなどを選定していけばOKです。簡単に計測ができなくてツールを使ったり、jsなどでゴリゴリ書く場合は別途費用になることをお伝えして、予算がなければそこで終了か費用をかけなくてもわかるもので判断できないかと考えます。

■想定されるデータに対してアクションができるか?

  • ここの数値が増えたときはこういったことなのでページを○○のようにする
  • ここの数値が低い場合はこういったことが想定されるので集客のリンク先を変えてもらう
  • ここの数値が想定通りの場合はその次のページやCVに与える影響を見てみる

といった内容ですね。
アクションできないことは知っても知らなくても同じなので、お金と時間が余ってない限りやる意味はないです。個人的な興味で知りたいことってたくさんありますが、それとこれは別物です。

アクションを想定せずに進めているケースってとっても多いので、目的が決まったら何をするかまでを決めておきましょう。

■そのアクションは実現可能なのか?

取るデータもわかって、アクションがわかっていても、それが実現できるかどうかは自分たちで決めることができない場合もあります。

  • 集客の質と量は変更できるか
  • ページ内のコンテンツを変更する際の期間と費用はどうなっているか
  • 他の施策(SEOやA/Bテストなど)に影響しないか

などです。

ここがわかっていれば事前に社内調整をしてもらったり、見積もりを出すことができるのでスムーズに進みますし、無理とわかれば誰も動かずに済みます。

無理となった場合でも、実現可能な条件がわかるので、タイミングがこればいつでも実行できるように準備しておくと良いですね。

多少なりともリスティング広告・SEO・制作の知識があれば、聞かなくても判断ができるようになるのでかなりの効率化となります。関連する業務の知識と経験ってこういった時に役立つので、言われなくても勉強しておきたいところです。

■結果が悪かったときにどうするかを考えておく

結果が悪いと事件になる時ってありますのでw

ここに関しては実施後ではなくて実施前の計画段階で決めておくことなので、何ともならないこともありますが、ストップするかどうかの判断ができるデータも出しておくと良いですね。なんにせよ、続けるのかやめるのかの判断となるものを用意しておかないといけないです。

■最終的な改善施策の立案と実行、効果測定まで考えること

ここがポイントだと思います。

アクションにつながらないものは測らない。測るのなら次のアクションどうするのかまで考えておいて、そのアクションの測定までも考える。ここまでできれば、どこの誰に何を確認して、費用と時間がどれだけかかるのかもわかるので、やるかやらないかの判断がつきます。

計測自体は簡単なものでも、その後の施策が大変なのであればやらないという判断になることもあるでしょうから。

 

スキルがあると計測したくなりますが、周りのいろんな事情を考慮してからにしましょうね。