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「小さい会社のウェブマーケティング必勝法」ができるまで

書籍『小さい会社のウェブマーケティング必勝法』にECのことがぜんぜん書かれてない件という記事をECzineの倭田編集長に書いていただいたので、その内容について補足というかコメントを兼ねてできるまでをちょっとだけ振り返ります。

そもそものきっかけは「いつもやっていること、聞かれることをまとめておきたい」と思ったから

そもそものきっかけは、森野さんから「本を出したい」と持ちかけていただいたと記憶しています。ここから裏を取らずにけっこう記憶で書きます。森野さん、違ったらごめんなさい。

これでほぼ正解でございます。

「本を出したいわけじゃないんですが中小企業向けのこの手の本がないのと、自分がお客さんに何度も同じことを話しているのでまとめておくといいと思いまして。個人的にもっと地方にシフトしていこうというのもあります」。と倭田さんに連絡しておりましたので。かたちは本でもブログでも良かったんですが、幸いなことに本になりました。

こちらがほぼいつも聞いていることは、ドメイン・サーバー・SSLのセット、Google Search Console・Google アナリティクス・Google タグマネージャー(あれば)セット、場合によっては既存の制作会社さんや代理店で、それが何で何のために必要なのか?を説明するのがとっても難しいですしお互いの時間を取るわけです。サーバーとかわかりませんとなったきり音信不通とか、Google Search Consoleに登録できなくて何もできないとか、Google アナリティクスの閲覧権限しかないとかとにかくいろんなことが出てきますから。

かといって、このあたりをすっ飛ばすとどこかで必ず詰まりますし、ここを確認しないことには進まないので本にしようかな~と思ったのです。

本を書いて儲けてやろうとか、有名になってやろうという気持ちは全くなくて、問い合わせなどがあった時に「これを読んでみてください」と渡せるものがあればいいという考えでした。本文中にも書いていあるように「何度も聞かれることは最高のネタ」ですしね。

ちなみに地方シフトは徳島に行くことでじわじわ実現に向かっております。

内容的に倭田さん以外は通らないと思った

最初の感想ですか? 「インプレスさんあたりで、通常の本で出せばいいのに……」と思った気がします。

おいw

インプレスさんもネッ担まとめなどでお世話になっていますので聞いてみようと考えたんですが、出版されている本と書きたい内容が合わないのでやめたんですよね。いちばんわかりやすいシリーズとかできるシリーズのように「できるようになる」ことがメインなので、実務の内容が少ない本だとインプレスさんのイメージじゃないないな~と思いましたので。

Web作成・マーケティング (1 / 5) – インプレスブックス – 本、雑誌と関連Webサービス
出版されている本はこういったものですし、読む側って出版社さんのイメージを持っているのでそこに合わないものは無理でしょうと。

じゃあ、翔泳社さんは合うのか?となった時にこれも合わないかな~と思ってました。
マーケティング 一覧 | SEshop.com | 翔泳社の通販
こんな感じなので。

もう1つは内容的に一般ウケしないものなので、書店に並んで私のことを知らない人がタイトルだけで買ってしまうとクレームになるというか、Amazonで星1つの評価になるに決まっているのでいわゆる出版社さんに話をしてもダメだろうと。

なので、倭田さんに話をしてみたわけです。

ECzineさんが立ち上がってからお付き合いですので、お互いが何を考えているのかもわかっていますし、どんな感じになるのかもわかっているので、どうにかなるか?ということですね。どうにかなるか?に関しては、こちらが本を書くのが初めてなのでそのへんのお作法とか、本として売るための内容とか、いろいろな面に関してもサポートしていただけるはず、と思ってました。信頼関係があるというかなんというか安心感でしょうかね。

ちなみに倭田さんとは「森野さんからのメールは3回に1回はイラっと来ます」と言われてしまうほど良好な関係でございます。

実務は他の本を読んでくれればいいという考えでした

何度目かの打ち合わせ後、森野さんが「だいたいこれで全部です」と言い切った際に、わたしが(多少キレ気味に)フィードバックしたのは「これじゃまるで校長先生の朝礼です、説教くさいです。テクニック的な要素の追加をお願いします」でした。

ここは本当に「以上」だったんです。テクニック的な要素に関しては私が書くよりもわかりやすい本がたくさん出てますから。なので、それを紹介して読んでもらえばいいということですね。ウェブマーケティングが1冊で完結するわけでもないですから。それはそうじゃないという倭田さんと、それは言いたいことじゃないという私で議論がありましたが最終的にはGoogle アナリティクスとかGoogle Search Consoleのことなどを書くこととなりました。

で、改めて通しで読んでみた時に「嫌われる上司の説教みたいだ」と思ったんですよね。こりゃ読まんわ。というか、こんな本が出せるわけがない。本として世の中に流通するにはある程度の品質が必要で、その品質は編集者さんがわかっているのだから、その人が言うとおりにしないといけないわけです。ホントにご迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

紙の難しさというかなんというか

引用していたウェブサイトがいくつかなくなったり(官公庁なのに!)、紹介している書籍のタイトルが微妙に変わったりと、デジタルの利便性を恨むようなことが続きながらも、罵り合うこともない、素晴らしい進行ができました(普通?)。

ウェブサイトであればリンクをはってOKな部分も紙となるとずっと残るのでそうもいきません。本当にとある官公庁のサイトが無くなってしまって、代替コンテンツもなかったのでそこに関しては書き直しになりましたし(リダイレクトしてよ!)、ページタイトルがころころ変わるサイトもあってどうしましょうかね?ということもありました。

あとは誤字・脱字ですね。印刷屋で働いていたころはこのへんには敏感だったのにネットに慣れすぎてしまっている身にとってはなかなか大変でした。何回も見直したはずなのに出てくる。出てくると不安になってまた読み返す…という紙ならではの苦労はありました。

こういったことを考えると紙の本は価値があるんだなとしみじみを思うわけです。

そんなこんなで苦労したようなしていないような感じでしたが、何とか本になってめでたしめでたしです。

父親の感想が

本を出したということで両親に送ったわけです。父の感想がこちら。

「カタカナとか内容はさっぱりわからんが、お前が弱いものの味方ということだけはわかった」。

書いてよかった。