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学生が意見を言わないのは、教える側がコミュニケーションをとってないだけじゃなかろうか?

毎週火曜日は大学での授業の日です。今日はiPhoneを使ったUstreamを見せた後に、情報流通インデックスから見る世の中の流れを話す予定でしたが、Ustreamのチャット(匿名)がそのまま残っていたので、チャット上で学生と話していました。お互い目の前にいるにもかかわらず(笑)。そこで感じたことは、学生が意見を言わないのは、教える側がコミュニケーションをとってないだけじゃなかろうか?ということです。

■半年で15回しか会わない人といきなりコミュニケーションを取れるのか?

そもそも、いくら大学の授業とはいえ、初対面で週に1回しか会わなくて半年限りのお付き合いの人と学生がコミュニケーションを取れるのだろうか?という疑問があります。しかも、話す相手は単位を出す人、となればなおさら意見を言うのは難しいんじゃないかと。教える側にはそれぐらいできて大学生だという考えもありますが、私やりたいことは、簡単に言ってしまえば「学生が自分の意見を言って、その内容について自分がコメントすること」であるので、意見を言ってもらわないことには始まりません。意見を言ってもらって、その内容の良い点や悪い点、改善点などや考え方を話すことによって、学生の次の発言も変わってくるだろうし、他の学生の考え方も変わってくるんだと思います。そこで何かに気付いて、深く知ろうとしたときに知識が必要になって、その知識はこうすれば身に着くと教える。これが学生も自分もやりたいことなんだと思います。

■「意見を言わない」ことを嘆くのではなく、言いやすくする環境作り

考えてみれば当然のことでした。手段はどうであれ、意見が言いやすくなる環境をつくることができれば、あとはそこからいい流れができると思います。まずはこの人に話せば内容はともかく反応してもらえる、ということを分かってもらわないといけないんですね。最初はふざけた意見も出るだろうけど、そこからの軌道修正は意見が出ないよりは容易です。やんわりと注意して、きちんとした意見を評価していけばいいわけですから。

■今日やったこと

・Ustreamを使いながらチャットで自由に発言(Ustreamここまで)

・チャットでの定番の質問に口頭でサラッと答える
 →結婚してますか?とか野球はどこのファンですか?とか(笑)

・情報流通インデックスの説明
 →レポート課題と連動していることを話して聞かせる体制に

・データについて口頭で質問し、チャットで発言させ、それにコメントを返す
 →もうちょっと深く考えるとどうなる?とかそういった考えもあるけど今はここがポイントとか

・その間もどうでもいい発言にサラッと答える
 →2ch見てますか?とか

・データの説明と質問を一通り終えて、課題の説明

・課題に対する質問をチャットで受け付けて口頭で回答
 →ワードの使い方や形式の質問が出てきたのは良かったと思います。こちらはそれぐらい分かっていると思ったので。

■やり方は疑問があるかも知れないけど、とにかくコミュニケーションをとる

通常は、課題についての質問があるか?と聞いても反応がないことが多いですが、チャットを経由することで予想外の反応が引き出せましたし、こちらの回答に対しては私の顔を見て聞いている学生が多く、きちんとした会話が成り立っていました。また、何かを書かせると意見ではなくて感想を書く学生が多いのですが、今日は意見が多かったです。意見は言えと強制してもなにも出てこなくて、自然と出てくると良いものも悪いものもあって言葉のやり取りができるんですね。

Ustreamのデモから始まった授業でしたが、予想外の収穫がありました。ここからのステップは実名チャットで意見が言える→学生どうして意見交換ができるといったとことでしょうか。そこまでいければ、受講した学生が就職に困ることも少なくなるだろうし、やりがいのある仕事が見つかるんじゃないかなと思います。私も気づきが多くとても充実した授業でした!