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クチコミページと社長ブログ、売上に貢献しているのはどちら? ~マンガでわかるウェブ分析~を読んだ

クチコミページと社長ブログ、売上に貢献しているのはどちら? ~マンガでわかるウェブ分析
小川 卓 真鍋 マコト トレンド・プロ
技術評論社
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著者の小川さんから献本いただきました。

マンガでわかるウェブ分析とタイトルにありますが全て漫画ではなくて漫画と説明が半々ぐらいの割合です。マンガ部分が事例、説明部分が理論といった感じですね。

■初心者向けです

「はじめに」でも書かれていますが「ウェブ分析に興味がない方でもとっつきやすい」、「小さな会社で利用することを想定している」ので初心者向けの内容となっています。確かに今まで世の中に出てきたアクセス解析の本は専門的なものが多かったですよね。数年前までは専門でやっている人向けの本自体が少なかったということもありますが、最近ではGoogle アナリティクスを入れているサイトもかなり増えていますし解析に興味を持っている人も増えていますので、こういった導入的な本があるのはいいことです。

サッと読んでみて自分でできそうなことがあればやってみて、分からないことがあればさらに専門的な本を読むなり自分で工夫していけばよいと思います。小川さんの著書で言えばウェブ分析レポーティング講座入門 ウェブ分析論の順ですね。

とはいっても用語の説明などはありませんのでここだけは理解しておくか、読みながら調べていきましょう。

※基本的な用語についてはPROFESSIONAL アクセス解析を読むと良いです。

■上司に説明するための参考に

上司にレポートを出したけど「分からない」とか、「枚数が多すぎる」とか言われた経験はないでしょうか?
そういった時はレポートを作ることに集中してしまって見てもらうことを考えていない場合が多いです。この漫画に書かれているように要点だけを話してみて(例えばP.30~31とか)その詳細を1ページにまとめたものを見せてみるといいと思います。そして順々にステップアップしていけばいいですよね。

いきなりたくさんのことを詰め込むから見る方もやる方もウゲーとなるわけです。

ここはケースバイケースなのでご自身の環境にあわせてみてください。

■指標の使い方の参考に

サイトの課題がある→それが表れているデータを見る(探す)→分析する→提案する→・・・、の流れでマンガ部分は書かれています。

実際にアクセス解析を行う際も何らかの課題があって取り組むことが多いと思うのでこのステップを頭に入れておくといいですね。くどいようですが最初からゴリゴリやってしまうとあまりいいことはありません。

サイトの課題が数字のどこに出てくるのか?って経験からわかるものではありますが、その時間がない人は説明部分を読んでみてください。どの数字を見てどうすると改善できるかが詳しく書いてあります。

■現実の壁ってありますが

制作費の問題、他部署との連携、忙しいと言われる、分からないと言われる、といった問題が発生するのは仕方がないです。また、本の通りにならないことの方が多いと思います。

そんな時でも自分の提案次第でどうにかなるのではないか?と考えることを習慣づけて試行錯誤していきたいですね。そのためのヒントはこの本やそれ以外の本にもたくさんありますから。

しかし、こうなった漫画って必ず若い女性が主人公ですよね~。
実際はオッサンかも知れないし、何も知らないパソコンに詳しい社員だと思うんですがそれだと売れないのかな~と思ったり(笑)。

以下目次。

第1話 ネットショップの売上はなぜ3割も減ったのか?
第2話 開封率と登録率が2割しかないメルマガ、どうすれば改善できる?
第3話 社長の感性vs現場の感覚、より効果があるアイデアを見極めるには?
第4話 クチコミページと社長ブログ、売上に貢献しているのはどちら?
第5話 売上に貢献しないFacebook、続ける意味はあるの?
付録 ウェブ分析に欠かせない必須ツール12