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アクセス解析イニシアチブのツール分科会でUser Insightを見た

ツール分科会には毎回参加しておりまして今回はその6回目でした。ツールはUser Insight。

ツール分科会はアクセス解析ツールをベンダーさんに説明していただき、実際に使ってみてその使用感をフィードバックしたりツールについての疑問を解決する分科会です。アクセス解析ツールは色々出ていますがお試しがないツールもありますのでこういった場でツールに触れるのはいい機会だと思って参加しています。

さて、今回のUser Insightは普通(?)のアクセス解析ツールとは違って、ヒートマップや属性を軸にした分析ができるのが特徴でした。バージョン2からはさらに普通(?)のアクセス解析ツールと同じようにユーザやPVなどの分析もできるようになって、このツールだけで解析が完結できるようになっています。

もう一つの特徴はなかのひとのデータを使った属性分析ができることです。性別、年齢、年収、業界、地域、インターネット利用度等の軸で分析ができます。例えば、「名古屋の30代の男性で年収が400万でインターネットマニア」の人が自分のサイトでどういった動きをしているかがわかります。通常のアクセス解析ツールでは新規・リピートとかコンバージョンしたユーザーとかしかとれませんでしたが、こういった軸で分析できるのはとても面白いですね。機能詳細はこちら
ただし、こういった属性データを使うにはそれなりのPVが必要で、できれば月に何万かのPVは欲しいとのことでした。また、属性は実際のユーザーと違っているかもしれないと思いましたが結構な精度で出されていますので指標としては使えると思います。

■その他気になった点

  • PVの上限は月間1000万ということでそれを越えてしまう場合は解析するページを制限するとかサンプリングで対応
  • FLASHはブラウザによってとれるものととれないものあり
  • ヒートマップは上位10PVのページが保存、それ以外のページもjpgでは出力可能
  • 数字データは5年、ヒートマップは3カ月保存
  • PVなどはほぼリアルタイム(5秒)で更新

個人的な感想としてはデータをいじくりまわすというよりも、解析画面がとても見やすいので直感的に見て使う解析ツールという感じがしました。企業で解析の担当をされていてデータをいじくりまわすのが面倒という方には便利だと思います。また、他のツールにない分析軸を持っていますので今後も軸を増やしていったら面白いんじゃないかと思います。30代でプロレス好きの男性とか(笑)

■余談
分科会で知り合った方々と名刺交換をすると必ず「名古屋からですか!」と驚かれます。名古屋って新幹線で1時間半なので東京の外れとかに住んでいる方とそんなにかわらないんですよ~。交通費は高いけど。