運営堂ブログ

小さい会社がブログでうまくいくためのステップ

会社のブログってやった方がいいとわかっていてもなかなか書けないですし、書いたとしても続かない&成果が出ないことが多いですよね。今までの経験からうまくいく(と思われる)パターンを紹介します。

まずはエースに良い記事を書いてもらう

エースもいなければ良い記事もかけない。と言わないでください。

現状で売上があるということは誰が買ってくれていて誰が売っているということです。そこには何かしら理由がありますし、信頼されている人がいるはずです。その人に記事を書いてもらうことから始めましょう。佐々木朗希みたいなとんでもないエースではなくて自社の中でのエースです。

どんな記事を書けばいいのかと思うでしょうからいくつか紹介します。

最近の記事を読むと書けなさそうに見えても、最初のころの記事を見てみると参考になる部分が多いですし変化もわかると思います。書くのが苦手であれば誰かが聞き手になって話してもらって、文字おこしをしたものを整えていくといいですね。

記事化のヒントの記事はこちら。
取材記事を10本一生懸命書いてみたら、割と自分の人生にたくさん変化があった話。|まこりーぬ / LIG|note

いきなり書けなくても問題ないので5本ぐらい書いてみてコツをつかんでみるといいでしょう。エースに任せるのではなくてみんなで協力を。

ここをクリアしないことにはどうしても次のステップには進めません。

知り合いに読んでもらう

リアルの知り合いでもいいですし、SNSでもいいですし、パンフレットにして渡してもいいです。何でもいいので良い記事を広める努力をしましょう。フォロワーがいないとか知り合いがいない場合でも既存顧客はいるはずですし、社員の身内がいるでしょうし、社長の知り合いもいることでしょう。

自社のコンテンツの認知度を高めないことには効果がないので、ここは継続的にやっていきましょう。

良い記事だからといってほっといても広がる確率はかなり低いです。

参考記事はこちら。アンケートではないですがユーザーに会う方法が役立ちます。
ユーザーの言う「欲しい」はウソなのか? UXデザイナーが教える「本当のユーザー理解」 | 【レポート】デジタルマーケターズサミット2022 Winter | Web担当者Forum

エースに断続的に書いてもらう

看板のタレントに頑張ってもらうということですね。3か月に1回か半年に1回程度で構いません。乱発すると劣化するしネタもなくなるので注意。

これぐらいのペース書いてもらう前提で日ごろからネタを貯めておきましょう。準備期間が3か月~半年あれば書きやすいはずです。ギリギリになって書かないこと。くどいようですが「3か月~半年」の時間がありますので。

こうすることで、良い記事を断続的に読んでもらう土壌が出来上がります。

軽い記事で変化をつける

エースでひたすら書き続けると良い記事でもどうしても飽きられてしまいます。また、1人が書き続けるとそこだけが目立ってしまって、組織としての良さが活かせません。もちろん熱烈なファンも出てきますので、その人向けにエースは記事は書き続ける前提です。エースだけど4番も兼任はだめよ、ということです。

軽い記事とは「○○の使い方」「○○をする方法」「○○とはなに?」といったものです。いわゆるノウハウ系の記事ですね。

このあたりの記事は新人が勉強したことでもいいですし、社内の誰かがやっていることを聞いてみて記事にしてもいいです。マニュアルを作る感覚なので難易度は低いです。

この時に注意したいのはエースのことは気にしないことです。エースに引っ張られてしまうと劣化版になってしまいますし、変化をつけるための記事なので似たようなものになってはいけません。エースがチェックするのもダメです。エースの人が書いた記事っぽくなってしまいますし、ハードルが上がるので書いた方がやる気を失います。エース以外の人の個性が出るような記事にしましょう

一時的にアクセスが下がったり不評が出るかもしれませんが、今後のことを考えて耐えましょう。継続すれば読む側もこれに慣れてきますので。

関係ないことを書いてみる

良い記事もあって軽い記事もあっても仕事のことだけでは息苦しいです。仕事に関係ないことも書いてみましょう。効果を出すためのものではなくて箸休めかお口直しの記事ですね。個人の趣味、社内行事、あたりが記事化しやすいです。

参考になるのはこのあたり。

これらの記事は採用にも使えるので便利です。ブログというとこういった記事をイメージすると思いますが、いきなりではなくてある程度読者ができてからがいいでしょう。

軽い記事と関係ない記事を書くからエースの記事が目立つ、エースの記事があるからそれ以外の記事が目立つ。鶏群の一鶴ということわざはご存じですよね。

世の中の流れを見て記事を書いてみる

ちょっと難しめです。

ニュースなどを見ていて自分が思ったことを書いたり、よく見るテーマについて各イメージです。ニュースを見ていると何かと言いたいことがあるはずなので、それを記事化すればタイムリーな記事になって読んでもらえる確率が上がります。こんな記事です。
EC事業者さんはGA4導入を焦らずに!カートASPは対応待ち、独自の場合も仕様を決めてから|ECzine(イーシージン)

よく見るテーマはタイムリー性はなくても1つのテーマについての記事を頻繁に見た時に書くといいです。複数の視点でテーマについて語っているものをまとめると読みやすくなります。こんな記事。
小さい会社のECでSNS運用に関してとっても参考になる記事があったのでまとめました。 ‐ Webマーケティング | 運営堂

情報収集マニアの人がいたらこの手の記事を書いてもらうのがベスト。

意図的な変化を考えてルーチン化せずに記事を書く

記事を書きだすと週に1回更新とか順番に誰かが書くといったルーチン化が始まってしまいますが、これが終わりの始まりです

ルーチン化されたものに面白さはないので読者が減っていきます。上記コンテンツをイメージしながら意図的に変化をつけていかないといけません。もちろん変化をつけすぎても収拾がつかなくなるのでちゃんと更新されているときに2~3割ぐらい変化をつけるといいでしょう。こんな感じ。

  • 真面目な記事が続いたらくだらない記事を書く
  • 頻度が高かったから期間を空けてみる
  • あえて同じ人で4日連続更新してみる
  • 競合が真似をしてきたら「似たような記事がありましたので紹介します」と紹介してしまう
  • 社外の人の取材記事を書いてみる

記事を書くのに時間がかかって日常業務が…と思うかもしれませんが、ここをサボるとじわっと落ちていくので効果も落ちて問い合わせも来なくなって暇になるわけです。畑は土が大切ですし、スポーツも音楽も基礎が大切です。ここを手抜きするのではなくて楽しく続けられるようにしましょう。

こんな記事を参考に。
阿部勇樹が振り返るオシムの言葉「もう一回一緒にやりたい、またあの練習がしたいと思った」 – ぐるなび みんなのごはん

オシム監督の練習といえばビブスの色が多いという特徴がありましたけど、それ以外でもいろんな刺激がありましたね。あまり同じ練習をやらない。ちょっと条件やシチュエーションを変えたりしていました。

次の試合に向けて必要なことをトレーニングでやっていたと思いますが、それだけではなくて、僕たちの足りない部分が当たり前に出来るようになるために、反復練習も多かったと思います。反復と言っても、シチュエーションや、いろんなルール――たとえばパスを出して動かなければいけないとか、リターンパスなしだとか――が加わるんです。

反復練習を楽しく!ということですね。

成果は見ない

おそらくここまでできていれば途中で成果が出ているはずです。

地味な作業ではありますが広告費など余分なお金はかかりませんし、意図的に変化させれば他に真似される恐れもないですし、楽しければ継続します。成果が出るように頑張るのではなくて、頑張っていたら成果が出るような仕組みを作っていくのが目標です

成果が出ていないということはどこかに問題があります。エースがサボる、読んでもらう努力を怠っている、ルーチン化しているかのどれかかだと思います。

発信が文化になるまで続けたいですね。