2026年の情報収集(ウェブマーケティングのみ)は「人間のフィルター+AI+自分の好み」が良いと思う。

2025年にAIがものすごく進化して、情報の集め方はだいぶ変わりました。概要の整理や専門用語の解説など、だいたいのことは数秒で整えてくれます。
しかし、日々情報収集をしている身からすると、便利さと引き換えに別のしんどさが増えています。
情報は増えたのに手応えがないこともありますし、たくさん読んでいるはずなのに頭に残っていない感じもしています。こんな時代にどうやって情報収集をすればいいのかを考えました。
※宣伝あり
AIが埋められない「空気感」とRSS巡回の価値
今のところはAIにお任せはできない
AIは「聞かれたことに答える」道具としてはかなり精度が高くなりましたが、情報収集を完全にお任せできるかというと今のところはそこまでにはなってないですよね。
自分の好みのど真ん中を情報が毎回出てくるわけでもないですし、読み続けたい特定のサイトや著者を、黙って追いかけてくれるわけでもないです。さらにある分野の中で少しずつ変わっていく空気感や流れまでは、どうしても拾いきれないです。
人間がずっと頭の中でやってきたことを明確に言語がしない限りは伝わらないですし、日々変わっていくので難しいです。
AIが言うところの「AIが信頼できる記事を見つけるのが難しい理由」
Geminiにきいてみました。
AIにとって、ネット上の情報は「文字情報の集まり」に過ぎません。そのため、人間が無意識に行っている「文脈の裏読み」が時として困難になります。
- 「もっともらしさ」の罠(ハルシネーション) AIは学習したデータから「次に来る確率が高い文字」を予測します。そのため、有名なメディア名とそれっぽいタイトルを見つけると、実在しない「もっともらしいURL」を生成してしまうことがあります。
- SEO対策済み「低品質サイト」の回避 検索エンジンの上位には、内容が薄くても検索順位を上げるのが上手なサイト(コピペサイトやAI生成まとめサイト)が並ぶことがあります。AIが機械的に上位から拾うと、これらに捕まってしまいます。
- 情報の鮮度とリンクの不一致 Googleのクローラーがインデックス(記録)した直後に記事が削除されたり、URLが変更されたりした場合、AIが参照するデータベースと実際のWebサイトの間に「ズレ」が生じ、リンク切れを引き起こします。
- 一次ソースと二次情報の区別 公式発表(一次)ではなく、それを勝手に解釈して煽り気味に書いたニュース(二次・三次)の方が文字数が多く、AIが「詳細な情報」と誤認してしまうケースがあります。
言われみると確かに。
我々も無意識のうちにこのへんのフィルタをしていますよね。
私がRSSでの記事チェックを10年以上続けているのは、RSSリーダーで流れてくる情報を眺めているときにしか気づけない感覚的なものがあるからです。最近このテーマが増えてきたなとか、この人の書き方が変わったなとか、やたらと更新しているサイトがあるなとか、更新やめちゃったのねとか。そういった小さな予兆は、AIの回答を読んでいるだけではなかなか見えてきません。
結局のところ、何を知りたいのか、どんな視点が今の自分に必要なのかという判断は、2026年になっても人間側に残ったままだと思います。
「AIコンテンツ」というノイズをかき分ける苦痛
もうひとつ無視できないのが、AIも言っているAIによって量産された質の低いコンテンツの増加です。
見た目は整っていて読みやすいですが、実体験や一次情報がなく、どこかで見た話の組み合わせになっているものがものすごく増えました。読み終わったあとに残るのは徒労感だけ…。
例えばGA4ではこんなコンテンツが増えました
タイトルがそれっぽい
こんなのです。
- 【完全版】GA4とは?初心者でも迷わない基本の仕組みと使い方を徹底解説
- 挫折しない!GA4導入・設定の第一歩
- GA4の全体像がこれ1本で丸わかり!基本用語からデータの見方まで初心者ガイド
- 「難しそう」を卒業!初心者がまず押さえるべきGA4の重要ポイント5選
- ゼロから始めるGA4入門:ビジネスに活かすための「初期設定と計測の基本」
AIが出てくる以前はこれ系の記事って知っている人しか書いてなくて、内容もそれに沿ったものでしたが、今ではGA4のことをほとんど知らない人も、このタイトルで書いてます。言い切って書いておいても責任は取らないからバンバン書けるのでしょうが、それにしても誤った記事が増えました。
いまだにユニバーサルアナリティクスとの違いから書いている
セミナーなどで参加者の人たちに聞いても、ユニバーサルアナリティクスを知らない人が増えていますし、もはや忘れている人がほとんどです。なので、このあたりに触れる理由がないですが、AIを使うとこのへんから説明してくるので、そのまんま書いているのでしょう。
こんな記事を書いている人にはユニバーサルアナリティクスの仕様をいろいろと聞いてみたいものです。
コンバージョンという用語
コンバージョンとか目標ではなくてキーイベントになりましたよね。記事でもセミナーでもここはちゃんと説明しています。ちゃんとGA4を使っていて説明しようとすれば、用語の間違いって致命的なので避けるはずなんですが、こっちもAIを使うとこうなっちゃうんですよね。
手堅い情報源が安心できて楽なのですが狭くなる
安心できるのはこういったところ。
- そのジャンルで信頼できる著者
- そのジャンルで長く続いているサイト
- 書籍も発行していて編集体制のあるメディア
- 公的機関、団体の記事
安全ではありますが、その分、意外な出会いや新しい視点が入りにくくなってしまっているのも事実です。巡回しているだけ。
結果、新しい著者を探しにいくのが、だんだんとしんどくなってきました。以前は「こんな人がいるんだ!」と楽しいものでしたが、今はその人が実在するのか、AIの自動生成ではないか、SNSでの振る舞いはどうか、といったことまで確認する必要があります。
こんなことまでして記事を探す理由なんて、普通の人にはなくて私にだけあると思ってますが(笑)。
「人間側のフィルター」としてのニュースレター(宣伝)
情報の質を保とうとすればソースが固定され、広げようとすればノイズに疲れる。
この矛盾を解決するのが毎日堂です!
「毎日堂」は、月曜から金曜の毎朝7時に配信している、Webマーケティング関連情報の有料メルマガです。SEOやリスティング広告、アクセス解析、ソーシャルメディア、EC、AIなど、仕事で関わることが多い話題を中心に、私が人力で集めた情報をジャンルごとに整理してお届けしています。
2013年から始めていますので、そこから得た知見や経験によって良い記事を判断しています。この積み重ねは今のところAIにはできないことなので、それなりに価値があるのではないかと思っています。目利きとしてのフィルタ力がある…はず。
RSSリーダーに登録しているウェブサイトは450ほど、Xで投稿をチェックしているアカウントは400アカウントほど、Google アラートでは20個ほどのキーワードで更新情報をチェック、ニュースリリースも特定ジャンルは登録しています。無駄に量が多いですが、ここで私がチェックしたものから厳選された30~40記事だけピックアップしているので、皆さんは記事を選ぶ苦労なくよい情報が得られるわけです。
20~30代の皆さんはこんな使い方が多い感じです
- 専門用語が分からなくても、タイトルを眺めるだけで『今これが話題なんだ』という感覚が残る
- 月曜朝にタイトルだけ流し見して、今週の業界の話題を把握すると会議で「最近こういう話題ありますよね」と言えるようになる
- クライアントから「GA4のこれ、どう思う?」と聞かれたとき、メール内検索で過去の関連記事を探せば、即座に「こういう記事がありましたね」と返せる
- 勉強会や社内共有で「最近こんな記事がありました」とネタを提供すると自分で見つけた風に見えて、社内での情報通ポジションが取れる
- 読んでも意味が分からない記事が3ヶ月後に理解できたときに、「自分は成長してるな」と気づける
40代以上はこんな使い方が多い感じです
- 朝7時の配信を起点に1日のリズムを作る。コーヒーを飲みながらタイトルを眺めて、今日の情報収集の優先順位を決める
- クライアントとの打ち合わせ前に、該当ジャンルの過去1ヶ月分を検索。「最近こういう動きがありますね」と自然に最新情報を織り込める
- 自分の専門外の領域(EC、広告、SEOなど)の温度感を掴む。全部は追えないが、毎日堂で「今こっちが熱いんだな」と把握しておく
- 部下や後輩に「これ読んでおいて」と転送。自分で記事を探す手間なく、的確な情報共有ができる
- SNSやアルゴリズムに疲れたとき、毎日堂だけ読む日を作る。人の目で選ばれた30-40記事だけで十分に業界を俯瞰できる安心感
ちなみに掲載しているコメントは、あくまで独断と偏見です。その点はあらかじめご理解いただけると助かります。取り上げておいて「読まない」とかコメントすることもありますので。
Web担当になったばかりの方や、ひとりでWebまわりを任されている方、周囲に相談相手がいない方に向いていまして、幅広く情報を押さえたいけれど、自力での情報収集がだんだん面倒になってきた人や、あとで読むリンクが溜まりがちな人にも合います。誤字や脱字、たまの誤配信も含めて、ゆるく付き合ってもらえる方に読んでもらえると嬉しいニューレターです。
人間のフィルター+AI+自分の好み
2026年の情報収集で大事なのは、すべてを自分で集めようとしないことだと思っています。
情報は多すぎます。真面目に全部追いかけようとすれば、時間も気力もいくらあっても足りません。だからといって、AIに丸投げすると、読みたくない記事まで読まされる可能性もありますし、同じサイトの更新情報だけで面白みもなくなってきます。
その中間にあるのが、運営堂のメルマガをベースにするというやり方です。
- 人間が選んだ情報でウェブマーケティングの大まかな情報をつかむ
- 自分が専門としている分野で自分が持っている情報源をチェック
- AIだったりアプリで一般的な話題をチェック
こうするだけで、かなり効率よく情報収集ができるのではないかと思います。
運営堂のニュースレターは、すべてを知るためのものではなく、情報収集の土台として置いてもらえたらちょうどよいはずです。そこから先は、それぞれの得意分野や興味に合わせて、自由に足していく。そのくらいの使い方が、いちばん長く続くと思っています。
現段階ではお試し購読はありませんが、1か月だけ読んで解約も可能です。
というわけで、皆さんも登録してみて下さいね!
