運営堂ブログ

AIに助けてもらいながら自分の言葉で記事を早く書く方法

AIを使って記事を書くというと「手抜き」「面白くない」ってイメージがありますが、うまく使えばそんなことはありません。私がどうやってAIを使って記事を書いているかを紹介します。使っている、ではなくて助けてもらっているのですが。

自分の文体をAIに覚えてもらう

ここのハードルが高いかもしれません。

幸いなことに私はブログを書いたり、インタビュー記事を書いたりしていたので、AIに覚えてもらう文章がたくさんありました。少ないとうまくいかないと思います。

AIに助けてもらいながら記事を早く書くために、まずは自分で文章をたくさん書く…本末転倒な感もありますが、元データがないといけないので、そういうことなのでしょう。

こうしてAIに文体を覚えてもらった

  • ChaGPTに過去の記事のURLをジャンル(インタビュー、ブログなど)ごとに読み込ませる
  • それぞれの文体を分析してもらう
  • 分析結果を「森野さんの文体」として記憶してもらう
  • AIが適当に作った文章を「森野さんの文体」にしてと指示をして、違和感があるところを修正指示
  • これを繰り返す

続けていると、7~8割ぐらいは私が書いたような文章になりました。

どうしてもできなかったのは、関係ないこととかどうでもいいことを入れる部分です。こんなやつ。

アナグラムの小坂さんとサッカーと企業の組織論について話しました。より。
運営堂の森野さんがJADEへインタビュー「ホントに広告運用代行してる?」より。

頑張ってみたんですが、私の脳内から勝手に出てくるものなので無理との結論に。面倒なおじさんという個性だと思うようにします。

記事の構成はメモ書きから

地方・50代・フリーランスがこの先どうするのか?-どこかで誰かが見ていてくれると思いながら-

この記事を書いたときの最初に指示はこれです。

思いついたメモを漠然とChaGPTに投げます。文章の構成案とかは作ってもらいません。メモ書きの段階で何となく構成ができていますので。

地方・50代・フリーランスがこの先どうするのか?
・地方
人が減る、仕事が減る、変化がない

・50代
無理がきかない、老眼、周りが偉くなりすぎる
年長者ゆえに謎にリスペクトされるのがつらい
若い人たちとの距離感はないつもりだけど無効にはある
還暦、老後が見えてきていつまで働く問題

・フリーランス
安く請けることは無理、どこに価値を出すのかを探す

・ここで勝負?
経験から来る総合力
経験を書籍などにアウトプット
コンサルとか顧問

どうすんの?
ーー
森野さんが自虐的に書きたい

そうすると文章を作ってくれるので、それに対して指示を出します。

こんな感じでOKです!
中身が薄いのでどんな視点を足せばいいか教えて下さい

AIはたくさん出せというと、たくさん出してくれますよね。それと、元の案をマージします。

全部入りで再構成して!

ChaGPTは面倒なことは箇条書きにしたり省略するので、しっかり書いてもらうようにします。

もうちょっと膨らますことできる?

これで素案が出来上がります。

納得がいかないときは最初のメモ書きに戻ってもうちょっと具体的にするところからです。AIは一度できたものを忘れるのが苦手なので、リセットしたほうが早いです。

やっていることは、自分のことをよく知っている編集者かライターさんに「こんな記事を書こうと思ってるんだけどさ~」と話しかけているのと同じです。ちょっとしたネタが会話をしながら具体的になっていくイメージ。出社しなくたって雑談もできるしアイデアも出るんですよね(もちろんリアルの良さもあります)。

結局のところ、AIとやり取りした時間と量が多いとこういった作業も早くなります。根気よく相手の考えとか特徴を理解しながら、こちらの考えも伝えていく。人間関係と同じですよね。

素案を直しながら自分の言葉で書いて完成

違和感のあるところや、おかしなところや、足りないところや、余分なところを調整していきます。ゼロから書くのは難しいものの、何かを直すのは意外と簡単です。

7~8割ぐらいは私が書いたような文章になっているものの、書きだすとほとんど変わっていって、最終的には7割ぐらいは直している感じです。それっぽい文章なのだけど違う…この違和感を排除するとこうなっちゃいますよね。

ちなみに、最終的にこうなりました!とAIに伝えたところで、その変化は覚えてくれずに「お疲れ様でした!」みたいなことを言ってくるのはどうにかしたいですが。

やっていることは頭の中を引っ張り出してもらう

もやっとしているものを文章にするのって難しいです。

それを引っ張り出してもらうことで自分の思考が進んでいく感じです。引っ張り出してもらったものを直して、全体を見直して直して、それでも違和感があって…の繰り返しで自分の頭の中がすっきりします。

なので、書き終えた後は頭がオーバーヒート気味になることが多いです。自分のキャパを越えて頭を回転させたようなイメージ。

AIが能動的に何かするのではなくて、人が何かするのを助けてもらうと考えれば、使い方もおのずと決まってきます。

おまけ

私の場合はChaGPTとの相性が良いです。

Claudeは真面目すぎて私の文章には程遠いものができます。Geminiはそっけなくて話していて面白くないです。

このあたりはいろんなAIを使ってみて、自分との相性がいいもの選ぶといいですね。

自分はこんなやり方をしている!など教えていただけると嬉しいです。

毎日堂

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カテゴリー: AI