運営堂ブログ

制作会社さんはウェブサイトの更新を大切に

ウェブサイトの更新の案件って正直なところ売上が小さいし手間もかかりますよね。しかもクライアントの担当者によって内容がバラバラで、五月雨式連絡という必殺技を食らうこともあります。早く終わらせたい気持ちになる制作会社さんも多いと思うのですが、これってものすごくもったいないのです。

作業で終わると徐々に信用を失う

クライアントから「ここのテキストを直してください」という連絡が来る → 担当者が確認して、修正して、納品する。

保守契約の範囲内で処理できるものはさっさと終わらせる。範囲を超えたら「それは別途お見積もりになります」で返す。

「小さい案件だから」「いちいち報告するほどでもない」という判断をして、営業やディレクターを挟まずに現場だけで完結させる。

気持ちはわかります。忙しいし、工数もかかるし、単価も低いですから。

でもこれを続けると、クライアントから見たら「言ったことをやってくれる業者」にしかなれません。

今の時代ならこの手の作業はAIがやってくれるかもしれませんし、外部の業者って自分たちの知らないところで比較されていますので、じわっと仕事が減っていてある日突然終了を告げられる。突然ではなくて予兆があるけど気づかないといったほうがいいでしょうか。

更新作業はチャンスが多い

クライアントの「今」がわかる

何を変えようとしているか、どこに力を入れているか、現場で何をしようとしているのか。「スタッフ紹介を追加したい」なら採用に力を入れていることが分かりますし、「料金ページを整理したい」ならここに関しての質問が多いとか利益率が下がっているかもしれないです。テキスト一本の修正依頼でも、背景を聞くことで会社の状況が分かってくるんですよね。

クライアントのお客さんのことがわかる

「〇〇について質問されることが多くて」とか「最近このページからの離脱が気になってて」とか、更新の理由を聞くと、こんなトラブルがあったと聞けることがあります。トラブルとかネガティブなことって聞かない限りは出てこないですし、クライアントは困っていることなので、ここを解決すればクライアントもエンドユーザーも幸せになれるはず。

接点が継続的に生まれる

今や「ちょっと近くに来たので」といって会社に行っても会えないでしょうし、「雑談がてら」といったところで邪魔でしかありません。クライアントと継続的な接点(会話)を持つことって難しいです。メルマガとかSNSは見てくれているかもしれませんが、そこにはリアルタイムのコミュニケーションは生まれませんので。

月1回でも更新がある関係というのは、それだけでコミュニケーションの機会があるということですよね。

「先月の修正、その後どうでした?」「こちらでデータを見る限りはうまくいってそうなのですが」と聞くだけで効果測定になりますし、良ければ他に横展開できるかもしれません。反対に悪ければどこが悪いのかを聞けば次の改善を出して、そこからちょっとした仕事になるかもしれません。

更新はこんな感じで広げる

たとえば「住所が変わるのでサイトのここ直してほしい」という依頼が来たとします。

普通にやったら住所を直して終わりです。

でも、ちょっと考えてみると、移転は会社にとって結構大きな出来事ですし、オフィスがきれいになるなら採用ページの雰囲気も変えた方が良いでしょうし、写真も撮りなおしたほうが良いでしょう。「採用に関連するページがこれだけあるので、ここも一緒に見直しませんか?」という提案は自然です。移転のタイミングでお客様へのご案内メールを送るなら、「文面を一緒に考えましょうか」という提案もできます。

Googleビジネスプロフィールの住所、営業時間、写真などは更新できてますか? 店頭の案内はどうします? 既存顧客や会員さんへの連絡は?

一つの更新依頼からどんどん話は広がります。

新製品の情報を追加したいという依頼なら、「プレスリリースは出しますか?」「説明ページはできてますか?」「ダウンロード資料できていますか?」「広告も出稿しますか?」「メールで告知しますか?」「サポートチームには展開してマニュアルやFAQも整備しましたか?」などなどやることがてんこ盛りです。

全部クライアントが考えておいてほしいことではありますが、現場は忙しいですし部署間の調整などもあるでしょうから抜け漏れが出るのは仕方ないです。

そこを一緒に整理してあげられると、相手は「助かった~」ってなりますよね。

こうなれば相手に頼られる存在になるので、作業の依頼前に連絡が来るようになって全体の動きを決められるようになってきます。

面倒だと思うところに仕事があるのです。

営業はどうやるんですか?と聞く前に

フリーランスの方や制作会社さんによく聞かれます。

営業をする前にクライアントのことをよく見て、よく聞いて、相手の立場になって考えてますか?と逆に聞きたいです。

更新作業を丁寧にやって、一言添えて、背景や結果を聞く。

それだけで「業者」から「相談できる人」に変わっていきますし、相談できる人には新しい仕事の話が来ます。

信頼されれば「知り合いにも紹介するよ」と言ってもらえることもあります。

新規新規というよりも足元を見つめなおすことが早い時もありますよ。