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「AIに評価される」って喫茶店のおばちゃん対策のようなものだと思っている

「AIに評価されるようにしましょう」

最近、こんな話をよくしているんですが、嫌な顔をされることが多いです。

  • AIのためにコンテンツを作るなんて嫌だ
  • 人間に向けて書きたい
  • 機械に媚びるみたいで気持ち悪い

気持ちはわかるんです。

でも、私が言いたいことはちょっと違うんです。AIに評価されるっていうのは、AIに媚びることじゃなくて、見られ方を整える(=ブランディング)というか、「AIの誤解を解く」という感じなんですよね。

AIは喫茶店のおばちゃんと同じ

AIってどうやって会社や商品の情報を持ってきているかというと、ネット上にあるいろんな情報を集めて、それをもとに「この会社はこういう会社だな」と理解しようとしているわけです。

これって、言うなれば喫茶店で噂話をしているおばちゃん(おじさんも他の人の場合もあると思う)と一緒です。

「あそこの○○さんとこ、最近こんなことしてるらしいわよ」 
「テレビで見たんだけど、あの会社って△△なんだって」
「週刊誌に載ってたわ」
「うちの旦那が言うには…」

おばちゃんは、自分で会社に行って確かめてるわけじゃないのにテレビやら週刊誌やら、誰かから聞いた話やらを組み合わせて想像で話しています(おそらく)。

AIも基本的には同じです。

自社サイト、SNSの投稿、ニュース記事、第三者のブログ、口コミサイト、業界メディア、過去のプレスリリース…そういうネット上のあらゆる情報を集めて、「この会社ってこういう会社っぽいな」と推測して答えてくれているんです。

こんなので評価されたらたまったもんじゃない

ここで考えてみてほしいんです。

もし喫茶店のおばちゃんがあなたの会社の噂をしていたとして、その情報源が

  • 5年前に作って放置してる会社サイト
  • 担当者が辞めたまま止まってるFacebookページ
  • ちょっと炎上気味だった3年前のブログ記事
  • 第三者がなんとなく書いた紹介文
  • 営業時間が古いままのGoogleマップ情報

だったらどうですか。

正直、たまったもんじゃないですよね。

「いやいや、うちはそんな会社じゃないですよ」と言いたくなるはずです。

でも、おばちゃんは見えてる情報からしか話せないんです。AIも同じです。

つまり、AIが変な答えを返してくるのは、AIがバカだからじゃなくて、ネット上にある自社の情報がちぐはぐだからなんですよね。

では何を整えるのか

ここで「AIに評価される」の話に戻ります。

AIに評価されるというのは、AI向けに特別な何かをすることじゃなくて、自社の発信内容やネット上に掲載されている情報をブランドに沿って整えておくということなんです。

具体的にどこを見るかというと、こんなところです。

  • 自社サイト:会社概要、サービス説明、代表メッセージ、実績ページなどが、古い情報のまま放置されていないか
  • SNS:プロフィール、固定投稿、最近の発信内容などが会社のトーンと一致しているか
  • 第三者メディア:取材記事、寄稿、業界メディアでの紹介などが今の会社の姿と合っているか
  • 検索結果:自社名で検索したときに、意図しない情報が上位にきていないか
  • 口コミサイト・地図情報:Googleビジネスプロフィール、各種レビューなどが放置されたままになっていないか

これって、実はAIが出てくる前から「やっておいたほうがいいですよ」と言われていたことなんですが、AIが普及したことで、ようやく「やらないとマズいですよ」になっただけのことです(自分もやってないけど)。

まずは本来やるべきことを、ちゃんとやる

AIに評価されるためにコンテンツを作るっていうのはAIに媚びることじゃないんです。

くどいですが、自社のことを、自社の言葉で、ブランドに沿った形で、ちゃんと発信しておく。

ただそれだけのことなんです。

それを誰が読むかというと、お客さんも読むし、取引先も読むし、採用候補者も読むし、ついでにAIも読む。読み手が増えただけの話です。

逆に言うと、これまで「うちの会社のことが正しく伝わってないなあ」と感じていた会社さんにとっては、AIの登場はチャンスでもあります。整えれば整えるほど、AIがそれをちゃんと拾って、いろんな人に伝えてくれるようになるでしょうから。

ここまでできたら次のステージへ

自社の情報がひととおり整ってきたら次にやるといいのが、第三者からの言及を増やしていくことです。住太陽さんの「広報とデジタルPRでメディア露出とクチコミを増やす方法」という記事に、このあたりがとても丁寧にまとまっています。

口コミを集めたり、寄稿したり、セミナーに登壇したり、ニュースレターを配信したり。自社で発信するだけじゃなくて、第三者に語ってもらえる状態を作っていく取り組みです。

AIも検索エンジンも自社が言っていることに加えて、第三者が言っていることを気にしますからね。

順番を間違えないように

自社サイトもSNSもバラバラ、Googleマップの情報も古いまま、会社のことが何ひとつ整っていない状態で、いきなり「口コミを集めましょう」「メディアに取り上げてもらいましょう」と言っても、土台がないから積み上がらない。むしろ、整ってない状態で露出だけ増えると、おばちゃんの噂のネタが増えるだけです。

自社が出している情報を整える。会社概要、サービス説明、SNSのプロフィール、Googleマップ、検索結果に出てくる自社情報。ここが整って、初めて第三者からの言及が意味を持ってきます。土台ができていれば、口コミも寄稿もセミナー登壇も、ぜんぶ同じ方向を向いた情報として積み上がっていきます。

喫茶店のおばちゃんに変な噂をされないように、まずは自分のことを自分でちゃんと発信しておく。それができてから人にも語ってもらう。

AI時代の情報発信ってそういう順番なんじゃないかなと思っています。

毎日堂

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カテゴリー: AI