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AIに自分の文体をまねてもらう方法

AIに「自分っぽく書いて」って頼んだことってありませんか?

自分は何回もあるんですが、毎回しっくりこなかったんですよね。きれいだし読みやすいんだけど、なんか自分じゃない。のっぺりしてて面白くない。

最近やっとその正体がわかって、AIにそこそこ自分っぽく書いてもらえるようになってきました。今日はその方法をまとめてみます。完コピは無理ですけど「自分が直す手間がぐっと減る」ところまでは行けます。

AIくさいって何なのか

最初は「文体」の問題だと思ってました。語尾とかリズムとかそういう表側のところですね。だからAIに「もっとカジュアルに」「語尾やわらかく」って指示してました。これがあんまり効かない。というか、AIが頑張ってカジュアルにするほど別のAIくささが出てくる。「正直、」「でも、」みたいな枕詞とか、読点だらけの文とかイラっとしますよね(笑)。

で、いろいろやってわかったのは、AIくさいの正体は文体じゃなくて、もっと別のところにあるということです。具体的にはこの2つかなと。

  • 構成がきれいすぎる:問題提起→理由は3つ→結論、みたいに整いすぎてる。人間はもっとバラつきます。
  • 中身に体温がない:実体験とか失敗談とか「自分はこう思う」が入ってない。だから一般論で終わる。

語尾をいじっても、ここが直らないとAIくさいままなんですよね。

直すのは文体じゃなくて構成と中身

構成のきれいさ自体は悪じゃないってことです。むしろ読みやすいです。見出しで区切ったり、箇条書きでまとめたり、表で見せたり。これAIがめちゃくちゃ得意なところで、自分でやると結構しんどい。

なので自分はこう分けることにしました。

  • 構成(骨格)はAIに任せる:整理・箇条書き・表。読みやすさはここで作る。
  • 文体と中身は自分が乗せる:語り口と、実体験と、本音。

きれいな骨格に自分の声と体温を乗せる。これがいまのところの正解な感じです。

やり方:直した「差分」をAIに教える

じゃあ具体的にどうやるか。たいしたことはしてなくて、流れはこんな感じです。

  1. まず普通にAIに書かせる:テーマだけ渡して構成つきで1本書いてもらう。この時点ではまだ80点もいかないです。
  2. 自分の声に直す:気になるところを自分の言葉で書き換えていく。
  3. 直した差分をAIに見せる:「ここをこう変えた」をBefore/Afterで渡すのがポイントです。
  4. その差分を文体の指示書にためる:次からは最初にこれを渡す。

3がいちばん効きます。「カジュアルにして」みたいなふわっとした指示より、実際に直したBefore/Afterを見せたほうが、AIはちゃんと理解してくれるんですよね。

たとえば自分の場合はこんな直しをよくします。

  • Before:AIの出力を鵜呑みにすると、誤った結論に至るリスクがあります。
  • After:AIが出したものをそのまま信じると見当違いになりがちです。文脈がないので。
  • Before:経験の浅い担当者には、この手法は推奨できません。
  • After:経験が浅いうちはAIの間違いに気づけないので、あまり向かないかなと。

これを何個か渡すと「ああこういう感じね」ってAIがつかんでくれます。以下の表をご覧ください。

文体の変化Before(AI版)→ After(森野版)指示書
ぶつ切りをやめて、終える/つなぐ「人にしかない。」→「人にしかできないです。」/「1行足すだけ。」→「1行足すだけなので、」/「自然なので。」→「自然ですからね。」◎ 入れる(最重要)
読点をさらに減らす「方法は、もう」→「方法はもう」/「まとめ人、という」→「まとめ人という」/「この場合、」→「この場合は」◎ 強化
とがった比喩を避ける「データと殴り合う」→「データと語り合う」◎ 追加
〜ちゃう/ちゃいます「的を外したレポートになる。」→「なっちゃいます。」○ 追加
読者に話しかける「ね」「自然なので。」→「自然ですからね。」/「仕組み。」→「仕組みですね。」○ 追加
「ただ」を連発しない箇条書き頭の「ただ足りない/ただ一問一答」→「ただ」削除○ 追加(正直・でもと同じ手癖)
〜かなと で締める「たぶんこれです。」→「たぶんこれかなと。」(既出)維持
AIに軽く本音ツッコミ「AIってムキになるのが面倒くさい」「AIって一気にやろうとするので修正が大変」を追記△ 中身寄り。ルールじゃなく”温度”として認識

ルールにしすぎると逆にズレる

ひとつ落とし穴があって、直しをルールにしてAIに一律で当てさせるとかえって変になります。

「文を短く切るのが自分っぽい」と思って、AIに「短く切って」と指示したんですよね。そうしたら全部ぶつ切りになっちゃってそれはそれでAIくさい。実際の自分の文章は短く切るときもあれば、長くつなぐときもある。流れで選んでるんですよね。そんな人間の気分なんてAIはわからんのでルールにしないしできない。

なので「短く切る」みたいな固いルールじゃなくて、Before/Afterの実例で「感じ」を渡すほうがうまくいきます。ルールは一律に効きすぎる。例は流れを含んでる。この違いは結構大きいです。

どこまでいけるか:80点でいい

どこまでやっても完全に同じにはなりません。出てきたものに対して文句を言いたいのが人間なので。

また、形(構成と語り口)はかなり寄りますが、実体験とか失敗談とか「自分はこう思う」の部分は、AIには作れません。作らせるとそれっぽい嘘になっちゃうのでそこは毎回自分が入れます。ここは人間しかできないところだし、人間がやらないといけない。

目的は「AIに完コピさせる」ことじゃなくて、「自分が直す手間を減らす」ことですし、50点の文章を10ページ直すより80点をちょっと直すほうが圧倒的に速いです。

まとめ:指示書は育てるもの

整理すると、こんな流れです。

  • AIくさいの正体は文体じゃなくて、構成のきれいさと中身の体温のなさ。
  • 構成はAIに任せて文体と中身は自分が乗せる。
  • 直した差分をBefore/Afterで指示書にためる。ルールより実例。
  • 完コピは狙わない。80点で十分。中身は毎回1個自分が入れる。

この文体の指示書は1回作って終わりではないです。

ズレを見つけるたびにBefore/Afterで1行足していくと、どんどん精度が上がります。自分のGA4分析の手順書も同じ育て方なんですけど、こういう「気づいたら1行足す」をコツコツ続けるのが、結局いちばん効くんですよね。

ちなみにこの記事自体がその指示書でAIに下書きを出してもらって、自分で直したやつです。やってることそのまま、というわけです。

AIをうまく成長させるというか、理解してもらうというか、良き相棒として頑張ってもらうためにちょっとずつの努力を。

毎日堂

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カテゴリー: AI