運営堂ブログ

SNSやメディアでの情報発信(2008~)について振り返る -誰にも見られなくても続けたら信頼と仕事につながった-

情報発信って皆さん重く考えることが多いのですが、私の場合は気楽に発信していて、誰かが見ていたらいいな~ぐらいの感覚でやってます。見てもらおうと考えると自分がやらないようなことをするし、こびへつらうようになっていいことが何もないです。

SNSがまだまだ平和だったころに始めたのが良かったのかもしれませんけどね。

ということで、いろいろと振り返ってみます。

【自分のために始めたブログとビビりながら始めた実名Twitter】

ブログを始めたのは「自分のための備忘録」という感覚で始めました。

元々ゲームの攻略情報などを書いていたため、書くこと自体はそんなに苦ではないというか、好きなことを書くには抵抗はなかったです。慣れないことを書くのは苦しくて仕方がないですが…。

フリーランスになってからは、とりあえず「自分の価値を上げるには発信が必要」ということで、Google アナリティクスで気づいたことや調べたことをメモ代わりに書き始めまして今に至ります。それに加えて、本の感想やパソコン操作のコツなど、新たに気づいたことをも。

本の感想って自分の知らないところで参考になっていることがあったりしますし、SNSで発信すると著者の方から返信がもらえたりするのでやっておくといいですよね。数年間さぼってましたが、AIで書くのも早くなったので最近はボチボチを再開しております。

パソコン操作の小ネタは意外とアクセスを集めますが、本業には何の役にも立ちませんし問い合わせもきません(笑)。

Twitter(当時)は2009年から始め、当初は匿名でしたが途中から実名に切り替えました。「全部見られてしまう」とか「自分のなにもかもがネットにさらされるのでは?」という不安がありましたが、実際はほとんど見られずに、むしろ「どうやったら見られるのか?」の方が困りました。これは今も変わらずなので、SNSをやろうかどうしようか悩んでいる人はさっさと始めたほうがいいと思ってます。

見られない=一人でつぶやいているような感覚だったので、気楽に発信を続けられたのかもしれません。それこそ息をするように投稿する感覚ですね。

【毎日堂的なものをTwitterで開始】

Twitterでニュースを共有するようになったのは「情報収集を習慣にしたい」という思いからでした。自分の中でニュースの未読が溜まっているのが嫌で、それを解消するために毎日チェックしてアウトプットする習慣をつけようと考えたんですよね。

あとは自分が知るべき情報の範囲を決めておきたかったということ。

知っておくと良いことって無限にあるので情報収集は難しいです。あれもこれもやってない…となって終わるパターン。そうならないように範囲を決めておいてそこだけを追いかける。慣れてきたら範囲を広げる。停滞してきたら情報源を見直す。その繰り返しです。

しばらくはTwitterでシェアしていましたが、件数が多くなると追いかけづらいという声があり、2011年からはブログでまとめるようになりました。さらに「ブログを見に行くのが面倒」という意見から、2013年にはメルマガでの配信を開始。2019年に有料化し、2024年からは「theLetter」というプラットフォームに移行して、現在も平日毎日発信を続けています。11年も続けられた理由は根性ですね(笑)。最初の3年はむちゃくちゃきつくて、何度もやめようと思ったんですが、数か月も続けてしまうとやめるのがもったいなくなるんです。不思議。

真面目な話をすると、継続できたのは習慣化の仕組みを作ったことです。朝の決まった時間にRSSやTwitter、他のメルマガなどから情報を集めてピックアップしてあとで読むに登録。その後しばらく他の仕事をしてから「読む」。異なることを同時にやらないことがポイントですね。集めると読むと並行してしまうとまったく進みません。集まるだけなら中身は気にしなくいいですし、読むだけなら数は少ないです。

決まった時間に、決まったツールで、決まったことをやる。これが継続のコツです。

【発信してたらメディアからの依頼が】

発信は元々効果を狙ってやっていたわけではありませんでしたが、続けるうちに「ブログ読んでます」「メルマガ参考になりました」と声をかけてもらえる機会が増えました。アクセスも自然に伸び、仕事の相談につながるようになったのはすでに書いた通りです。

さらに驚いたのがネットのメディアから声をかけていただいたこと。

ネットショップ担当者フォーラムさん

最初に執筆依頼をもらったのは「ネットショップ担当者フォーラム」さんでした。Web担当者フォーラムの安田編集長(当時)がメルマガを読んでくれていて、新しいメディア立ち上げに際して声をかけてもらいました。「毎日堂みたいなのをネットショップ担当者フォーラムでやってほしい」というご依頼。ネットショップ周りってあんまり詳しくなかったんですが、これまでと何も変わらず「やります」と回答(笑)。

それが10年続くとは思いませんでした。
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ECzineさん

ECzineさんはTwitterで記事の文句を言っていたらそれが編集長の目に留まり、文句を言うのなら書けるのだろうということで、「書いてみてください」と連絡をいただいたのがきっかけでした。

ECzineさんでは70記事ほど書いてまして、こんな連載と単発記事があります。今もまだまだ続いております。

そこから様々なメディアでの連載や寄稿の機会が増えていきました。「書いている人」という認識が広まり、仕事が仕事を呼ぶようになった感じでしょうか。「仕事の報酬は仕事」を実感しております

他に書いた記事をいくつか

執筆で意識しているのは締め切りを守る・原稿を落とさない・誰かの役に立つことを書くの3つです。内容も「これは誰のための記事か?」を常に意識して、自己満足にならないよう気をつけています。

2022年には『小さい会社のウェブマーケティング必勝法』という本も出版しました。これはそれまでの発信で考えてきたことを整理して伝える場としてまとめたものです。テクニックだけの本にしたくなくて心構え見たい内容です。Amazonではそのへんに厳しいレビューもありますが(笑)。

おまけ フォーム営業も増える

発信が増えるとフォーム営業も増えます。

とてもよい記事なので相互リンクさせて、集客の依頼という名目のアフィリエイトの紹介、こんな人いますよという人材紹介、などなど。皆さん文面やタイトルを工夫されていてとても参考になるので、個人的にはこの手のは楽しんでおります。

自分の届いてほしい人だけに届くなんてことはないので、仕方がないというかこういったもんですよね。

コントロールできないことでストレスをためないのも、発信を続けるコツでしょうか。SNSでもたまに変なのに絡まれたりしますし。

【発信が信頼につながる】

発信を続けていて実感したのは、「この人にお願いしたい」と思ってもらえることの大切さです。

発信を通じて好意を持ってもらえると、いざ仕事を頼まれるときに「外注」ではなく、「パートナー」として見てもらえるんですよね。そういう信頼感をもって声をかけてもらえると、こちらも「応えたい」と思ってがんばれます。信頼されることは最高のモチベーションにもなります

そして、これからも書き続けるために一番大事なのは、自分自身が変わり続けることだと思っています。書くネタを出すには、自分が動いて、学んで、考えていないといけない。どこかで止まってしまうと書くことも止まってしまいます。

発信には見返りを求めない。誰かの役に立つこと、自分の発見・驚き・思ったことを書く。

ざっとこれまで振り返ってみました。

次はこれからどうしようか?について書こうと思います。